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報道について活躍した個人を美化しすぎた報道があります。個人を取り上げる報道が多いのは、記事や絵にしやすいからだと思われます。しかしホームランのないサッカーの1ゴールは集団の産物です。もちろんその選手が頑張っているのはまぎれもない事実だとは思います。しかし、たたかっている最中の高校生を「怪我からエース復活」などとかかれると、それが仮に事実の部分があっても、彼らの成長の邪魔にならないか心配になります。ちょっとの活躍に奢り、「おれはうまいんだ。」と誤解して努力を怠り去っていった選手を思い出します。成長するための苦しい思いを自分にかせれなくなった大切な子供達も含みます。ましてや先がどうなるかもわからぬ中学生にいたってはなにおかいわんやです。指導者、親が手を掛け続けたらエリートサッカー選手ができるなどという陳腐な発想がまかり通る世界はまさに机上で捏造されたそれです。選手は大人になりいずれ一人で自立するのです。金かけて栄養を他人の100倍かければ怪物になることはないでしょう。彼らはサッカーを通して、夢をあきらめないで頑張れる、自分で考えられる大人になる修行中です。今彼らにとって「活躍した自慢話」やましてや「県選抜だった」だのすぎさった過去も現在の肩書きも「学びとり成長する資質」には役にたちません。今日からどう全力で頑張るか、希望を失いそうになる自分を励まし、毎日、毎日、自分のおごり高ぶった部分を自省しつつ、今日も朝5時半からまっすぐにたたかっている中で成長中なのですから。静学でも彼らの将来でも必要なのは何よりもサッカーを通じて頑張れる人になることなんです。彼らが大人になっていらないものは過去の栄光、一番必要なものが頑張りぬいた経験。


サッカーダイジェスト3/28号Los Entrenadores−情熱の語り−

サッカーダイジェスト3/21号Los Entrenadores−情熱の語り−


県高校選抜“金星” 県ヤングサッカーフェスティバル

県高校選抜―日本高校選抜 前半16分、県高校選抜の国吉(右)がゴールを決める=日本平スタジアム

 第21回県ヤングサッカーフェスティバルは5日、日本平スタジアムで行われ、メーンの「県高校選抜―日本高校選抜」は県高校選抜が1―0で勝利した。
 県高校選抜は試合開始直後こそ格上の日本高校選抜に攻め込まれたが、守備陣が体を張って粘り強く守り抜くと、前半16分、杉山(清水商)のパスを受けた国吉(静岡学園)が左で豪快にゴールを決めた。その後も国吉、杉浦(静岡学園)らが何度も日本高校選抜ゴールをおびやかし、薗田(常葉橘)を中心とした堅守で日本高校選抜のシュートを計4本に抑えて日本高校選抜に7年ぶりの勝利を収めた。
 国体県代表の母体となる県U―16選抜は、県中東部U―16選抜と対戦し、1―0で勝利した。「清水ユース―磐田ユース」は清水ユースが2―1で磐田ユースに逆転勝ちした。

県U―16選抜 1(1―0 0―0)0 県中東部U―16選抜
▽得点者【県】前田
清水ユース 2(0―1 2―0)1 磐田ユース
▽得点者【清】町田、山崎【磐】白井
県高校選抜 1(1―0 0―0)0 日本高校選抜
▽得点者【県】国吉

「勝ちを意識」息合ったプレー
 ○…県高校選抜が大金星を挙げた。格上の日本高校選抜に1―0。短期間でモチベーションとコミュニケーションを高めたことが、7年ぶりの勝利を呼び込んだ。
 6人がJリーグに進むなど3年生主体の日本高校選抜に対し、県高校選抜は1、2年生だけ。初招集も2月25日と調整期間が短かった。さらに、新年度から国体少年男子の年齢基準が18歳以下から16歳以下となり、チームのモチベーションを心配する声もあった。
 しかし、沢木監督(浜北西高教)は「勝ちを意識していた」。「積極的に挑戦してアピールしよう」と初練習で呼び掛けると、選手は練習で声を出し合ってコミュニケーションを取り、みるみるチームの形ができてきた。
 その成果が表れたのは前半16分。山田(藤枝東)のパスを受けた左サイドの杉山(清水商)はディフェンスの裏をついて国吉(静岡学園)へ。「どんぴしゃのタイミング」と国吉は左で豪快に決めた。学校の違う3人の息の合ったプレーが1点をもたらした。守備でも薗田(常葉橘)を中心とした献身的なプレスで、日本高校選抜をシュート4本に抑えた。
 再招集は8月。国吉は「得点は自信になったが、後半はシュートが少なかった。判断を速くしたい」と課題を挙げる。


UPDATE 06/01/12
2006:Vol.1
第287回

野洲サッカーが鳴らした警鐘
地域で育んだ理想のスタイル


 約半年間、このコラムを休載しましたことを、皆様にお詫びします。昨年の6月中旬に脳梗塞で倒れ、4カ月間の入院生活とリハビリを続け、10月には出社したものの、社会復帰には程遠い体調で、原稿を書ける集中力と気力にも乏しく、再開が遅れました。昨年末、今年の目標としてコラムの再開とスタジアムでの試合観戦を自らに課しましたが、年明けを機にパソコンのキーボードに向かいました。まだ左手と左腕の麻痺が続き、機能の回復もママならず、右手だけでキーボードを叩く辛さはあります。毎週の更新は難しいのが現実ですが、一歩ずつ前に進んで行きたいと思いますので、ご理解下さい。


 私のサッカー時計は2005年6月に止まりました。ワールドカップ出場を決め、コンフェデ杯に臨む前で、以後の経過は病院のベッドの上で窮屈な体勢でのテレビ観戦で、病気の影響で頭はクリアでないため、代表のプレーは上っ面を見るだけでした。

 大雑把な印象としては、日本代表はあまり変化していないというのが感想です。代表に関しては、今後の活動の中で触れていきますので、今回は高校選手権の印象を少し書きます。

 今回、初優勝しただけでなく、独特のプレー・スタイルで旋風を巻き起こした滋賀県代表の野洲高の活躍を30年前の静岡学園のそれとだぶらせて捕らえている人は多いと思う。私が現在の会社に入社する年の正月、高校選手権が関西から首都圏開催に変わった年に静学が大会を賑わせた。

 その登場はセンセーショナルで、ショートパスとドリブルを多用する独特のスタイルは、当時の高校サッカーはもとより、日本サッカーにも新たなあり方を訴えるほどの強烈なインパクトを与え、大会後は静学のサッカーをテーマにした激論が方々で戦わされました。

 野洲と静学の共通点はプレー・スタイルだけでなく、ともにファイナリストであったこと。決勝の相手もともに連覇を狙っていたことなどで、静学は浦和南と野洲は鹿児島実と対戦した。

 勝負の面では初優勝を飾った野洲に軍配が上がるが、決勝戦の内容では、浦和南と対等に戦った静学の方が良かったと思う。

 若くて、何事にも感銘を受ける年代に見た贔屓目はあるだろうが、静学は敗れたとはいえ4−5のすさまじい攻撃戦を挑んで散ったのだから、強烈なインパクトは当然だ。さらに終盤の猛烈な反撃が彼らのイメージを美的に彩っていることは否定できない。2−5とリードされ、3−5、4−5と追い上げていった終盤、誰もが奇跡を信じ、望んでいたことは間違いない。

 静学のシステムも当時でももうクラシックであったWMのシステムで、今とは守備隊形の違う3バックが印象的で、両サイドに配置されたクラシカルなウイングも井田監督ならではのこだわりだったのかもしれない。

 野洲のサッカーを見て実況を聞いていると、「ゆっくり攻める」が繰り返し強調されていたが、静学のときも同様で、ゴール近くで、最後に速さを強調するために、プロローグでは「ゆっくり」がことさら叫ばれ、重要性を印象付けた。

 野洲のサッカーは創造性に富み、プレーする側も見る側も楽しさを共有できるし、日本サッカーの将来を見据えると、ある面求められるスタイルだが、それを肯定することイコール、鹿実否定であってはならないと思う。

 確かに、近年の高校サッカーは速さと強さが強調されるあまり、プレーの粗さには目をつぶるところがあった。その点では野洲が警鐘を鳴らした感はあるが、すでにこの年代で世界を視野に入れるとしたら、強さと速さを悪しき否定材料とするのは適切ではない。

 高校サッカーで勝つためには強さと速さを求めるのは近道ではあると思う。高校生は3年間しか在籍できないのだから、その間にチームを強くするためには手間ひまかけている時間がない。

 野洲にはあのようなプレーが出来るバックボーンが存在していたと思う。学校体育では難しいとされてきた、小学生の頃からの一貫性が、野洲の地域でなら成し得たということだ。地域の少年サッカーチームで育った子の多くが中学時代をうまく連携させて、高校に結びつける、一つの流れの結晶が今回の野洲の成果として表れたと言っていいだろう。

 このスタイルは、クラブシステムが求める理想形で、学校体育が後退傾向にある現状では、サッカーに限らず、日本のスポーツ界が模索しなければならない点だが、言うは安く行なうは難しで、簡単なことではない。

 しかし、行政のあり方と同じで、スポーツ界も地域で育んだ作品(今回の野洲高サッカーのような)が、それぞれの個性を生かして競い合えれば、サッカーだけでなく、スポーツ界全体が計り知れない成長の可能性を秘めていると言えよう。

 難しい話はともかく、野洲のサッカーは楽しかったし、決勝戦はスリリングでドラマチックだった。その点ではともに戦った鹿実にも敬意を表したい。


29年前の静学の衝撃 サッカーマガジン

井田勝通25年前のサッカー観は今でも新しい

静学MF杉浦に低迷打開を期待/ノボリ<ノボリのスーパーFC(フリーコラム)>

 高校サッカー新人戦決勝の静岡学園−常葉学園橘戦を、見てきました。静学が1−0で勝って大会連覇。昨年11月の選手権県準決勝で同じカードがあって、そこで負けている静学の「今度こそ、借りを返してやろう」という意気込みが伝わる試合だった。序盤から一方的に攻め立てた。

 今季の静学はかなりいいチームだと思う。最近の高校サッカーは全国的にパワー重視だけど、1月の全国選手権で優勝した野洲(滋賀)を思い出してほしい。静学は野洲のような、パスをつなぐきれいなサッカーをやっていた。

 とにかくボールをしっかりキープできる。もちろん1人1人の技術が高く、相手に寄せられても慌てずに対応しているのはさすがだと思う。同時に、ボールを持った選手に対して、常に2つも3つもパスコースができている。これは周囲の選手のサポートがあるからだ。逆にボールを奪われれば、前からプレスをかけて、橘の長所を消す形となった。サポートもプレスも豊富な運動量に支えられている。

 個人では、最も目を引いたのは静学の10番=MF杉浦。試合開始早々ペナルティーエリアの外から積極的にシュートを打つ。自ら切り込んでマイナスのパスで決定機をつくる。長いループシュートを狙ってみるなど、立て続けに見せ場があった。J1の選手に例えれば、鹿島MF本山タイプかな。常に好機をつくり続けた。僕のいち押し選手だ。

 うまいだけでなく、身体能力が高く、ボディーバランスが抜群。身長は174センチだけど、ヘディングも迫力がある。まだ身長も伸びるだろうし、体もたくましくなる。その将来性から、Jクラブからも注目されていると聞く。今シーズンで一番の目玉選手じゃないかな。順調に成長すれば、1年後にプロの即戦力になれる素質はある。

 一方、橘ではDF薗田の存在感が光った。全国選手権に出たり、J1横浜の練習に参加して自信がついたのだろう。技術もしっかりしているし、対応にそつがない。ただ、DFは経験が大事なポジションだから、プロを目指すなら今は準備の時期だ。全国舞台やレベルの高い試合をたくさん経験してほしい。

 最近、静岡の高校サッカーは全国大会であまり好成績がなく、僕としてもちょっと寂しい。ぜひ今季は頑張ってほしいな。(元日本代表MF沢登正朗)

※次回は28日掲載予定です。

[2006/2/23/11:59 紙面から]


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静学V2!DF枝本決勝弾/高校サッカー ニッカン決勝ゴールを決めた静岡学園DF枝本

<高校サッカー新人戦県大会:静岡学園5−1常葉学園橘>◇19日◇日本平スタジアム◇男子決勝◇35分ハーフ

 静岡学園が1−0で選手権県王者の常葉学園橘を下し、2年連続9回目の優勝を飾った。後半33分、左足首をねんざしながら出場のDF枝本雄一郎(2年)が決勝ゴール。選手権準決勝で敗れた相手に、きっちりリベンジを果たした。女子は昨季県4冠の藤枝順心が桐陽に5−0で完勝。3連覇を飾った。

 静岡学園が、強豪の意地を見せつけた。残り2分となった後半33分、DF枝本がこぼれ球を見逃さなかった。DF佐野幸正(2年)の右クロスを相手DFがはじく。ゴール前に詰めていた枝本が鋭く反応。冷静に右足でゴールに押し込んだ。昨季から県では22戦無敗と大きな壁となりつつあった常葉学園橘から1点をもぎ取り、守り切った。

 序盤から静学ペース。前半1分にMF杉浦恭平、同3分にはMF刈込真人、同12分にはFW松下綾太(いずれも2年)がシュート。怒とうの攻撃を見せた。エースFW国吉貴博(2年)、その後ろに位置する杉浦、刈込らが前線でボールをキープ。サイド攻撃も生きた。特に前半は球離れが速く、面白いようにボールが回った。点が入らず、嫌なムードも漂ったが、気持ちを切らさなかった。

 枝本は15日の練習中に左足首を痛め、18日の準決勝は15分間しか出場できなかったが「大事な試合で決められてよかった」。選手権準決勝で敗れた相手にリベンジを果たし、満面の笑みを見せた。新人戦の指揮を執る川口修コーチ(32)も「能力は橘の方が上だが、気持ちが入っていた。1戦1戦成長している」と手応えを感じていた。

 昨年は新人戦で優勝しながら、総体、選手権では4強止まり。ここで満足している者はいない。「またリセットして、チーム内で競争させます」と同コーチ。エースFW国吉も「総体、プリンス、選手権で優勝しないと意味がない」と慢心はない。スタートダッシュに成功した静学は、もっと大きな実を結ぶために、さらに磨きをかけていく。

[2006/2/20/11:02 紙面から]

写真=決勝ゴールを決めた静岡学園DF枝本

静学、橘破りV2 県高校新人サッカー  静岡新聞

 常葉橘―静岡学園 後半33分、静岡学園の枝本(左から2人目)が決勝ゴールを決める=日本平スタジアム
 高校サッカー新人戦県大会最終日は19日、日本平スタジアムで男女の決勝を行い、男子は静岡学園が1―0で常葉橘を下し、2年連続9度目の優勝を手にした。女子は藤枝順心がゴールラッシュを見せ、5―0で桐陽を退けて3年連続3度目の頂点に輝いた。静岡学園―常葉橘は1点を巡る白熱した攻防を展開した。互いに決定力に欠けたが、静岡学園は後半33分、枝本が決勝ゴールを奪った。藤枝順心は攻守に桐陽を圧倒した。前半に3点をリードすると後半にも2点を追加し、守ってはゴールを許さなかった。※

 ▽男子決勝
静岡学園 1(0−0 1−0)0 常葉橘
 ▽得点者 【静】枝本

 【評】静岡学園が終了2分前、枝本の決勝ゴールで常葉橘に競り勝った。
 序盤、ペースをつかんだのは静岡学園。スピードに乗った速いパス回しで橘ゴールに迫った。しかし、3分、決定的な場面を逃すなど、好機をものにできない。その後も再三橘ゴールを脅かしたが、橘も薗田を軸にDF陣が踏ん張った。
 後半に入ると、橘にエンジンがかかる。しかし、7分、右CKに頭で合わせた池上のシュートがバーに嫌われるなど決め手に欠けた。なかなかリズムが作れず守勢に回った静岡学園だが、33分、一瞬の隙をついてサイドに展開すると、最後は枝本がゲットして白熱した攻防に決着をつけた。

終了2分前 枝本、値千金の決勝弾
 静岡学園の連覇を決めるゴールをこじあけたのは枝本だった。
 0―0で迎えた後半33分だった。枝本から右サイドの佐野にパスが渡る。佐野の折り返しは常葉橘DFに当たってコースが変わった。しかし、そこに枝本が詰めていた。迷いなく右足を振り切った。「狙っていました。しばらくゴールがなかったのでうれしかった」。県大会1回戦以来、今大会2点目。値千金のゴールに声も弾んだ。
 前半は主導権を握りながらも、後半は橘にペースを奪われ苦しい展開だった。しかし、イレブンは最後まで集中を切らさなかった。「去年の選手権で負けた相手。選手に気合が入っていた」と今大会指揮を執る川口コーチ。枝本も「橘だけには負けたくなかった」と雪辱戦だったことを強調した。
 決して順調なスタートではなかった。地区大会は5位。県大会に入ってもけが人もいた。加えて多くの選手に経験を踏ませる狙いもあり、登録25人のうち、23人を起用するなど試行錯誤を繰り返した。圧倒的な強さを見せたわけではなかったが、一戦一戦戦いながら確実に力をつけた。「準決勝、決勝は、選手もシステムも今のベストで臨めた」と川口コーチも言い切る。
 が、川口コーチは冷静だ。「まだまだ橘の方が力は上。パワー、スピードで差がある」と分析する。目標はあくまで全国舞台。「これからリセットです。選手を入れ替えて競争させます」(川口コーチ)。目標に向けて静岡学園がいよいよ本格的に動き出す。

橘、1点に泣く
 ○…終了間際の失点が常葉橘の初優勝を阻んだ。
 序盤、静岡学園の猛攻をしのぐと、後半は優勢に転じた。その中での失点に、守りの要の主将薗田は「攻めているという油断があったのかもしれない。一瞬のゆるみが失点につながった」と唇をかんだ。中部地区予選で左手首を骨折し、これまで欠場していたが、「どうしても出たかった」と先発した正守護神内藤も「練習不足で、連係がうまく取れなかった」と残念がった。
 全国選手権出場時からメンバーが変わり、長沢監督が「エースストライカーがいない」と嘆くように、決定力不足に悩まされた今大会。それでも、JI横浜Mの練習にも参加している薗田を中心にした堅守と、勝負強さで接戦を勝ち上がってきた。逆に、決勝はその1点に泣かされた。薗田は「たった1本でやられてしまうのがサッカー」と悔しがった。

決勝は常葉橘―静岡学園 県高校新人サッカー

 高校サッカー新人戦県大会第4日は18日、県営草薙球技場で準決勝2試合を行い、常葉橘と静岡学園が決勝に名乗りを上げた。橘は藤枝東と対決した。延長にもつれる攻防は、0―0で迎えた延長後半8分、橘がPKを確実にものにして、1―0で藤枝東に競り勝った。静岡学園は藤枝明誠と対戦した。ともにゴールを割れない展開の中、静岡学園は後半21分、杉浦が決勝ゴールを奪って、藤枝明誠を退けた。初めての決勝進出で初の頂点を目指す常葉橘と2年連続9度目の優勝を狙う静岡学園の決勝は19日午後1時から、日本平スタジアムで。また、男子の決勝に先立ち、午前11時から女子決勝の「藤枝順心―桐陽」を行う。


 静岡学園―藤枝明誠 後半21分、ゴールを決め
喜び合う静岡学園の杉浦(左から2人目)=県営
草薙球技場

静学 後半に決勝点
 ▽準決勝
静岡学園 1(0―0 1―0)0 藤枝明誠
▽得点者【静】杉浦
 【評】静岡学園は後半から攻勢をかけ、藤枝明誠を振り切った。
 互角の展開だった前半から一転し、個々の技術で上回る静岡学園が後半から主導権を握った。中盤のボール支配率を高め、両サイドからも好機をつくった。
 均衡が破れたのは、好機を逃し続けた後の後半21分。個人技で中央突破した杉浦が、ゴール正面からけり込んだ。
 藤枝明誠は終盤、DF及川を最前線に上げるなどして反撃を試みたが、シュートまでが遠かった。
 
勝負決めた杉浦
 ○…連覇を狙う静岡学園は、エース杉浦の個人技で勝負を決めた。
 杉浦は後半21分、ゴール正面で球を受けると、鮮やかなキックフェイントでDFを外してシュート。守備陣にあたってこぼれた球を左足で突き刺した。
 ただ、今大会の指揮を執る川口コーチは「あのワンプレーだけだった。もう少し勝負してほしい」と、貴重な働きをしたエースにも手厳しい評価を下した。
 今季の静岡学園は、トップ下に入る杉浦と刈込の2人が攻撃の重要な役目を担う。この日の前半のように、高い技術を持った杉浦が少しでも抑えられると、チームも苦しくなる。
 「前半はボールが収まらなかった。調子が良い時と悪い時の波がある」と反省しきりの杉浦は「常葉橘はDFが強い。挑戦者として臨みたい」と決勝に向けて気持ちを切り替える。
 チームは、今大会初めて2トップの布陣を敷くなど試行錯誤が続いている。これまでポジションも固定せず、1人の選手をさまざまな位置で起用してきた川口コーチは「今大会はテストのつもり。能力の高い常葉橘と1番やりたかった。どのぐらいやれるか、内容重視でいきたい」と強調した。
 
明誠、雪辱ならず
 ○…藤枝明誠の7年ぶりの決勝進出は静岡学園に阻まれた。昨年の準々決勝の雪辱を期した相手。「点差は1点でも、内容は3点差以上でした。相手の展開力の速さに対応が遅れました。完敗です」。田村監督は冷静に、厳しく試合を分析した。
 前半はほぼ互角だった。しかし、後半は守勢に回った。最終ラインも及川を軸に、静岡学園の攻撃に耐えた。しかし、「もう一踏ん張りというところ」(田村監督)で、ゴールを許してしまった。
 今大会、藤枝明誠は3つの目標を立てた。準々決勝に進む、準決勝に進むという2つはクリアした。決勝に勝ち上がるという最後の目標はならなかったが、課題もしっかりつかんだ大会となった。

報知、スポニチ2-18.pdf
静学、プロ注目MF杉浦がチーム引っ張る ニッカン準々決勝浜松湖東戦でシュートを放つMF杉浦

 高校サッカー新人戦県大会は、今日18日に準決勝(草薙球技場)19日に決勝(日本平スタジアム・午後1時)が行われる。連覇を狙う静岡学園は第2試合(午後1時)で、7年ぶりの優勝を目指す藤枝明誠と対戦。プロも注目する背番号「10」のMF杉浦恭平(2年)がチームを引っ張る。

 クールな雰囲気が漂うが、新しく静岡学園の10番を背負うMF杉浦の内なる闘志は誰よりも強い。キープ力、ドリブルは抜群で、MF刈込、太田、FW国吉らとポジションチェンジをしながら、ゴールに向かう。今大会はここまで6得点と大活躍。激しいマークに遭いながら、県大会2回戦の吉原商戦ではハットトリックを決めた。「静学の10番は重いです。でも、10番をもらったからには頑張らないと。静学を背負うわけですから」と意識は高い。

 横浜、磐田、川崎FなどJ5クラブから注目されている。自身初の全国大会となった昨秋の全日本ユースでは、前橋商戦でハットトリックを決め、各スカウト陣に強烈な印象を与えた。「あのハットトリックはまぐれです。あのころは試合ごとに緊張してたけど、今は緊張しない。将来? まだ、今のことしか考えていません」と謙虚だ。「まだ波はあるが、いいときの杉浦は手がつけられない。まだまだ伸びしろはある。静学の10番へのチェックが厳しいのは当たり前。その中でいかに仕事をするかが大事」と新人戦の指揮を執る川口修コーチ(32)は期待する。

 準々決勝は1−0で浜松湖東に辛勝。思うようなプレーができなかった。「前の試合がよくなかったので、次はしっかり戦わないと、という思いがある。4強になれば、どこも強い。気合を入れ直して戦いたい」。今大会は全国にはつながらないが、チームのためにも、自分自身のためにもアピールを続ける。

[2006/2/18/10:55 紙面から]

写真=準々決勝浜松湖東戦でシュートを放つMF杉浦


スポニチ2-18.pdf

日刊スポーツnikkan2-12.pdf

静学新人戦連覇へ攻撃陣に自信  日刊スポーツ              

新人戦連覇を狙う静岡学園イレブン

 高校サッカー新人戦県大会は今日11日、準々決勝4試合が行われる。新人戦連覇を目指す中部5位の静岡学園は、西部を制した浜松湖東(午後1時、藤枝市民グラウンド)と対戦する。

 今年の静岡学園は伝統のボールテクニックはもちろん、攻撃陣の運動量が豊富だ。吉原商戦でハットトリックを決め、今大会6得点のMF杉浦恭平(2年)を核とした前線のトライアングルが、ポジションチェンジをしながら、面白いようにボールを運ぶ。エースFW国吉貴博(2年)は故障明けで万全ではないが、大会途中でBチームから昇格したMF太田祥平(2年)がきっちりと代役をこなす。太田は聖隷クリストファー戦でトップ初ゴールも決めた。

 新人戦の指揮を執る川口修コーチ(32)は「昨年は普通にやったら負けてしまうので、スタイルを捨てて気合で乗り切った。今年は学園らしいチームなので、伸ばして今後につながる戦いをしたい。攻撃は去年よりいい」と話す。地区大会からこれまで6試合で登録25人中23人を使った。いろいろな選手を起用し、経験を積ませることが目的。太田をはじめ、選手は期待に応えている。太田は「せっかくつかんだチャンスですから、一生懸命やるだけです」とモチベーションも高い。

 今年は主将も決まっていない。試合ごとに杉浦、DF藤田将史、小坂翔(いずれも2年)が交代でゲームキャプテンを務める。「主将も試してという感じですね」と同コーチ。3人は寮で同部屋になることが決定し、食事中、風呂に入りながらもチームについて話し合っている。「自分たちがしっかりしないと。静学の名を背負っているわけですから」と杉浦。もちろん2年連続9回目の優勝は目指す。だが、さらに大きな花を咲かせるために、静学らしいサッカーの追求にも余念はない。

[2006/2/11/10:00 紙面から]

写真=新人戦連覇を狙う静岡学園イレブン

29年前の静学の衝撃サッカーマガジン-野洲優勝によせて 2006-01-20国吉好弘氏

常葉橘対静岡学園のリポート女神が書く!静岡学園篇 第一TV

クリックすると原寸大で表示 静岡学園篇
静学は何度も橘ゴールに攻め込みますが
橘のDFラインに押さえられ1−0で橘が勝利。
しかし、最後まであきらめない静学イレブンの
姿に感動しました。
お疲れさまです。

常葉橘は前後半あわせてとても勢いのある
プレーを続け、1点を先制し試合を有利に
進めていきました。
全員攻撃して、全員で守るサッカーはすばらし
かったです。決勝戦がんばってください!

今年の大本命とうたわれていた静岡学園。
後半たくさんのチャンスが生まれましたが
惜しくもゴールならず!
最後はゴール直前まで静岡学園のGK杉山選手が
オーバーラップしていった姿が印象的でした。

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前半戦に、先制点を許すとペースが乱れてしまいました。
後半に入り、なんとか1点を返そうと何度もシュートを
重ね、懸命な反撃を見せますが無念にも時間だけが
経過してしまいました。
優勝大本命といわれた静学でしたが、ここで姿を消して
しまいました。でも、全力でプレーした姿はとても
ステキでした。

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一人ひとりが素晴らしい技術を持つ静学も
果敢に攻撃を仕掛けます。コーナーキックの
時はGK杉山選手も大胆なオーバーラップを見せ
攻撃に参加。勝利への執念はすさまじかったです。

藤枝総合運動公園サッカー場で準決勝2試合を行い、浜名が14年ぶり、常葉橘が2年連続の決勝進出を決めた。藤枝東の3連覇は消えた。第1試合「浜名―藤枝東」は2点を先行した浜名が藤枝東の反撃を1点に抑え、2―1で競り勝った。第2試合「常葉橘―静岡学園」は、常葉橘の前半17分の杉本のヘディングシュートが決勝点になった。28年ぶりの全国出場を狙う浜名と、初出場を目指す常葉橘の決勝は13日午後1時5分からエコパスタジアムで行う。

 ▽準決勝第2試合
 常葉橘 1(1―0 0―0)0 静岡学園

 ▽得点者【常】杉本(上野)

 【評】常葉橘が序盤の先制点で優位に立ち、静岡学園に完封勝ちした。
 常葉橘は前半17分、上野の左クロスを杉本が頭で合わせて先制。中盤の攻防で競り勝ち、2トップが前線でかき回して好機を生んだ。前半39分にも内藤のシュートがバーをたたくなど惜しい場面をつくった。終盤は静岡学園の反撃に遭ったが、中盤からの激しい守備で相手のミスを誘い、決定機をつくらせなかった。
 静岡学園はテンポの良いパスワークが影を潜め、相手の素早いプレスを前に個人技を生かし切れなかった。

 静学、リズムに乗れず
 静岡学園の猛攻も届かなかった。持ち前の攻撃サッカーが完封され、井田監督は「相手はよく鍛えられている。最後まで(集中が)切れなかった。素晴らしかった」と常葉橘の戦いぶりをたたえた。
 相手の勢いに押された静学は、序盤からリズムに乗った攻めを封じられた。「1回も負けてない相手だったが…。どうしても勝ちたかったのだろう。相手の気迫が少し上だった」と井田監督。相手の鋭い出足を技術でかわすことはできなかった。
 1点を追う後半は次々と交代カードを切り得点を狙った。何度もゴールに迫ったが、「普通なら切れるのに―」(井田監督)と崩しきれないまま終盤に。ロスタイムのCKの場面で、ゴール前に上がった主将のGK杉山も執念が実らず、「最初のチャンスを決められた。それをはね返す力がなかった」と唇をかんだ。
 終了の笛に泣き崩れる選手。抱き起こして回った杉山は、「1、2年生にはリベンジを掲げて優勝を目指してほしい」と後輩たちに夢を託した。

藤枝東、清水東を下す 静学圧勝、浜名が競り勝つ 県大会準々決勝

 第84回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、静岡新聞社など主催)は5日、県営草薙球技場と藤枝総合運動公園サッカー場で準々決勝4試合を行った。特別シードの静岡学園と浜名のほか、藤枝東、常葉橘が4強入りを果たした。県総体覇者の磐田東の2冠の夢は消えた。3連覇を狙う藤枝東はエース中村が決勝点を奪い、1―0で清水東との伝統校対決を制した。昨年準優勝の常葉橘はPK戦までもつれる接戦の末、磐田東を振り切った。浜名は1―0で日大三島を下し、5年ぶりの4強入り。静岡学園は4―1で静岡北に圧勝した。準決勝2試合「浜名―藤枝東」「常葉橘―静岡学園」は6日、藤枝総合運動公園サッカー場で行われる。

▽準々決勝

静岡学園 4―1 静岡北

▽得点者【学】森山、山梨、国吉、先崎【北】内田

 【評】静岡学園が迫力ある攻撃を繰り広げ、静岡北を退けた。
 静岡学園は前半1分、左CKのこぼれ球を森山が押し込んで先制。優勢のまま迎えた前半残り1分にも、山梨のシュートで加点した。後半も攻め手を緩めず、4分に国吉がこぼれ球を詰めると、29分には先崎の鮮やかなミドルシュートでダメを押した。個々の技術で相手を上回り、中盤が一気に前線に飛び出す攻撃は厚みがあった。
 静岡北は、前半の好機はセットプレーだけ。最後までリズムをつかめなかったが、後半ロスタイム、内田がゴール前の混戦から頭で押し込んで一矢報いた。

静学、攻撃に速さ

 ○…過去2年連続初戦敗退していた静岡学園が、3年ぶりの頂点に向けて好発進した。
 県選抜4人のうち先発に名を連ねたのは、主将のGK杉山だけ。「温存とは違う。うちにはそんな余裕はないよ」と井田監督。
 練習でアピールした選手を使い、どんなに能力がある選手でも調子が悪ければメンバーから外す。層の厚さでは、他校を寄せ付けない。
 井田監督はこの日「センターフォワードのいないサッカーに挑戦してみた」という。「あまり機能しなかった」と笑うが、ボールを奪うと中盤の選手が次々とゴール前に飛び出していく攻撃はスピードがあった。
 直前でポジションを獲得した森山は公式戦初ゴールを挙げ「結果を残せて良かった」。後半からはMF先崎やFW新井ら国体で活躍したメンバーが入り、さまざまな布陣を試した。先を見据える井田監督は、試行錯誤しながらチーム力を上げていく。

 

 第84回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、静岡新聞社など主催)の決勝トーナメントの組み合わせが24日、決まった。2次リーグを勝ち抜いた8校に、特別シードの静岡学園と浜名を加えた計10校が全国切符を懸けて争う。
 注目は、2次リーグ1位校同士が激突する準々決勝。3連覇を狙う藤枝東(Aブロック1位)と、充実した戦力を整え久々の全国行きを狙う清水東(Bブロック1位)の伝統校同士が初戦でいきなりぶつかる。県総体覇者の磐田東(Dブロック1位)と、昨年1、2年生軍団で決勝まで進んだ常葉橘(Cブロック1位)の顔合わせも見逃せない。
 特別シード校への挑戦権を懸けて2次リーグ2位校だけで行う1回戦は、藤枝明誠(Cブロック2位)と、15年ぶりの決勝トーナメントに臨む日大三島(Dブロック2位)が対戦。もう一方は、県総体準Vの清水商(Aブロック2位)に、昨年4強入りした静岡北(Bブロック2位)が挑む。
 決勝は11月13日午後1時5分から、エコパスタジアムで行われる。

静学PKで決勝T初戦敗退/全日本ユース

相手応援団が盛り上がる中、肩を落とす静岡学園イレブン

<全日本ユース(U−18)サッカー選手権大会:広島観音0(PK5−4)0静岡学園>◇2日◇藤枝総合運動公園サッカー場ほか◇決勝トーナメント1回戦8試合

 静岡学園(東海第1)は0−0でもつれ込んだPK戦の末、広島観音(中国第2)に敗れ、決勝トーナメント初戦で姿を消した。延長戦を含めて29本のシュートを放つも、無得点と決定力を欠いた。今後は、特別シードとして決勝トーナメント準々決勝から参戦する高校選手権県大会で優勝を目指す。

 「決めるところで決めきれなかった」。GK杉山力裕主将(3年)の言葉が、すべてを表していた。シュート数は相手の約4倍となる29本。だが、110分間で1度もゴールネットを揺らすことはできなかった。相手のタイトなマークに手を焼き、シュートのほとんどをエリア外から打たされた。チーム最多の8本のシュートを放ったFW新井悠太(3年)は「いいつなぎでシュートにいけていたが…。決めきれない自分が悪かった」と唇をかんだ。

 全日本ユース初Vの夢はついえたが、攻撃的サッカーで1次ラウンドを首位通過するなど、全国でも互角以上に戦える手応えはつかんだ。全国制覇へのラストチャンスとなる高校選手権。「選手権は自分たちの集大成。静学のサッカーを展開して優勝を目指したい」と杉山。県大会で3つの白星を重ねて、静学が再び全国の舞台に立つ。【北条貴史】

[2005/10/3/11:05 紙面から]

写真=相手応援団が盛り上がる中、肩を落とす静岡学園イレブン


静学、1回戦敗退 広島観音高にPK負け

静岡学園高―広島観音高 後半38分、オーバーラップして強烈なシュートを放つ静学・井出(右)=藤枝総合運動公園サッカー場
 高円宮杯第16回全日本ユース(U―18)サッカー選手権は2日、藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場など4会場で、決勝トーナメントの1回戦8試合を行った。広島観音高と対戦した静岡学園高はPK戦の末に敗れ、1回戦敗退となった。
 静岡学園高は終始、押し気味に試合を進め、FW新井、MF先崎らが次々とシュートを放ったが、決定力を欠いた。0―0のまま延長戦でも決着が付かず、勝負はPK戦に。広島観音高が5人連続成功させたのに対し、静岡学園は5人目のMF杉浦が外し、惜敗した。
 日本クラブユース選手権優勝の東京Vは1―1からのPK戦を5―3で制してG大阪ユースを退け、連覇を狙う広島ユースは大分ユースを2―1で破って8強入り。高校総体優勝の青森山田高は浦和東高(埼玉)に3―2で競り勝った。
 6日の準々決勝は、青森山田高―札幌ユース、滝川二高(兵庫)―広島観音高、星稜高(石川)―東京Vユース、広島ユース―鹿児島実高の顔合わせとなった。

決定力欠くシュート数は圧倒
 ○…延長戦も含めて110分間の激闘の末のPK戦。静学5人目のMF杉浦のけったボールが大きくバーを越えると、イレブンはがっくりとピッチに崩れ落ちた。準優勝した2年前の再現を目指した今大会は思わぬ1回戦敗退となった。
 静学らしい中盤で素早くパスを回すサッカーでペースをつかみ、何度となく広島観音ゴールに迫った。シュート数では29対7と圧倒したが、どうしても枠をとらえられなかった。
 FW新井は「中盤からいいボールが来ていたが、決めるべきところで決められなかった」と唇をかみしめた。GK杉山主将は「PK戦では1本でも止めて仲間を楽にしてあげたかった。この悔しさをバネに個々の能力を成長させ、チーム一丸となって選手権に臨みたい」と冬にリベンジを誓った。

 ▽決勝トーナメント1回戦
広島観音高(中国) 0(0―0、0―0、延 長0―0、0―0(PK5―4))0 静岡学園高(東海)

全日本ユースサッカー 静学1位で決勝ラウンドへ

 静岡学園―前橋商 前半39分、静学・杉浦(右)が2点目のシュートを決める=藤枝総合運動公園サッカー場

 サッカーの全日本ユース(U―18)選手権1次ラウンド最終日は30日、藤枝市総合運動公園サッカー場などでA―Fの6組リーグ戦12試合を行い、16強が決まった。静岡学園高は前橋商高に4―0で勝利して2勝1分の勝ち点7とし、A組1位で決勝ラウンドに進んだ。浜名高は1―1で大分ユースと引き分けて勝ち点1としたが、B組4位で予選リーグ敗退が決まった。 

 

※▽A組
静岡学園高 4(2―0、2―0)0 前橋商高
(東海)(7)               (関東)(1)        

▽得点者【静】杉浦3、新井


 ▽B組
浜名高  1(1―1、0―0)1 大分ユース
(東海)(1)             (九州)(4)                   

▽得点者【浜】若松【大】清武            

    

静学、杉浦縦横無尽 全得点に絡む

○…3ゴール1アシスト。杉浦恭平(2年)が豊富な運動量でピッチを縦横無尽に動き回り、全得点に絡む大活躍。静岡学園高を決勝ラウンド進出に導いた。
 「ゴールやGK、DFの動きがよく見えた」。杉浦は試合開始直後からポジションにとらわれず、左、右、中央と目まぐるしく動く杉浦。前半29分、ペナルティーエリア付近のスペースに入り込むと、原田のパスを胸でトラップ。GKの動きを冷静に確認し、ループシュートを決めた。10分後、今度はDFのタイミングを外してミドルシュートを豪快にけり込んだ。
 ポジションがトップ下に代わった後半21分にはDFを引きつけて新井へ絶妙なスルーパス。追加点を演出した、その3分後には右45度から再びミドルシュートを決め、自身公式戦初のハットトリックを達成した。
 シュート6本という数字以上に、ボールに絡むシーンが目立った杉浦。「1位通過にこだわった結果が攻撃的なプレーにつながった。決勝ラウンドも1つ1つ大切に戦って優勝する」。静岡学園の攻撃サッカーを実践する2年生は、頂点を見据え気合を入れた。

 

静学杉浦ハットで1位突破/全日本ユース

後半24分、MF杉浦はこの日3点目のゴールを決める

<高円宮杯全日本ユース(U−18)選手権大会:静岡学園4−0前橋商>◇9月30日◇藤枝総合運動公園サッカー場ほか◇1次ラウンド最終日

 A組の静岡学園(東海第1)は4−0で前橋商(関東第7)に圧勝して、グループ1位で決勝トーナメント(T)進出を決めた。MF杉浦恭平(2年)が先制弾を含むハットトリックの大活躍を見せた。B組の浜名(東海第3)は1−1で大分U−18(九州第2)と引き分けてグループ4位となり、1ラウンド敗退となった。16チームで争う決勝Tは明日2日に開幕し、10日に決勝戦が行われる。

 グループ首位通過を決めたのは2年生MFの右足だった。MF杉浦が大事な一戦でついにお目覚め。自身公式戦初のハットトリック達成の大爆発だ。ここまでの2戦でチーム最多となる9本のシュートを放ちながら、ことごとくゴールに嫌われた。「自分でもびっくりするくらい外れてましたね」と苦笑いしていたが、この日は面白いように相手のゴールネットを揺らした。

 まずは前半29分、空中戦のこぼれ球を素早い反応で拾い、GKの頭を越す技ありのループ弾。2点目は同39分、「とにかくゴールが見えたから」と約20メートルの強烈なミドルシュートを突き刺した。「2年生だけどゴールが見えていていろんなところからシュートが打てる」と井田勝通監督(63)が評する、視野の広さを生かした「どこでもシュート」で試合を決めた。

 杉浦の勢いは後半に入ってもとどまらない。21分にはFW新井悠太(3年)のゴールをおぜん立てするスルーパス。24分には豪快なミドル弾をたたき込んでハットトリックを達成。杉浦は「前から点を取れてなかったので絶対に取ってやろうという気持ちだった」と会心の笑みを浮かべた。

 決定力が上昇気配、守備陣も初完封と安定感を増し、いいチーム状態で決勝Tを迎える。井田監督は「最後に一番いい形ができてきた。国立、埼玉スタジアムを目指してチームを引き締めていきたい」。おととし、あと1歩で逃した頂点を目指す静学が、がぜん勢いに乗ってきた。【北条貴史】

[2005/10/1/12:50 紙面から]

写真=後半24分、MF杉浦はこの日3点目のゴールを決める

静学逆転勝ちで決勝T確実/全日本ユース

後半33分、FW吉田(中央)はDFを背負いながらも勝ち越し弾を決める

<高円宮杯全日本ユース(U−18)選手権大会:静岡学園2−1札幌ユース>◇25日◇藤枝総合運動公園サッカー場ほか◇1次ラウンド2日目

 静岡学園(東海1)は2−1で札幌ユース(北海道)に逆転勝ちし、勝ち点4でA組首位、決勝トーナメント進出を決定的にした。後半5分に先制を許したが、同6分にFW新井悠太(3年)が同点弾、同33分にFW吉田幸司(同)が勝ち越し弾を決めた。浜名は1−2でFCみやぎバルセロナに1−2で惜敗。B組最下位となり、1次ラウンド突破は30日の大分戦にかかっている。

 静岡学園がツートップのアベック弾で、逆転勝利を飾った。前半は新井のワントップも、後半から吉田を投入してツートップに変更。井田勝通監督(63)は「引き分けじゃ仕方ない。思い切ってツートップにしたのが結果的にうまくいった」とピタリとはまった作戦にニンマリだった。

 後半5分に先制を許してようやく静学イレブンのエンジンが点火した。失点の1分後に、後方からのパスを受けた新井が、トラップ1つで相手DFをかわすテクニックを見せつけて同点弾をたたき込んだ。新井は「(トラップは)イメージ通り。あんなにうまくいくとは思わなかった」としてやったりの表情だ。

 新井が決めれば吉田も黙ってはいない。同33分、ベンチからの「つなげ!」の指示が耳に入りながらも、「FWはシュートを狙っていくのが仕事。前半にベンチから見ていて相手DFはスピードがないと思った」と強引にドリブル突破。DF2人を背負いながら右足を振り抜き、勝ち越し弾を突き刺した。

 お互いにライバルと認める両FWの活躍で勝ち点3を上積みし、A組首位に立った。最終戦で引き分け以上なら、決勝トーナメント進出が確定するが、吉田は「やっぱりもう1勝して気持ち良く行きたい」と首位通過をにらんだ。【北条貴史】

[2005/9/26/11:47 紙面から]

写真=後半33分、FW吉田(中央)はDFを背負いながらも勝ち越し弾を決める

全日本ユースサッカー 静学、逆転勝ち

静岡学園―札幌ユース 後半6分、静学・新井(右)が同点のシュートを決める=藤枝総合運動公園サッカー場
 サッカーの全日本ユース(U―18)選手権1次ラウンド第2日は25日、藤枝総合運動公園サッカー場などでA―Fの6組リーグ戦12試合を行った。A組の静岡学園高は札幌ユースに2―1で勝利し、1勝1敗で勝ち点4とした。B組の浜名高はFCみやぎユースに1―2で敗れ、2敗で勝ち点0となったが、決勝ラウンド進出の行方は1次ラウンド最終日の結果次第となった。
 静岡学園高は先制されたものの、新井、吉田の両FWが得点して逆転勝ちした。前半に2点を奪われた浜名高は後半、松浦のゴールで1点を返したが、あと一歩及ばなかった。

※【1次リーグ】
 ▽A組
鹿児島実高(九州) 1―0 前橋商高(関東)
(4)               (1)
静岡学園高(東海) 2―1 札幌ユース(北海道)
(4)               (1)
 ▽B組
FCみやぎユース(東北) 2―1 浜名高(東海)
(3)                 (0)          
浦和ユース(関東) 3―1 大分ユース(九州)
(6)              (3)  
 ▽C組
前橋育英高(関東) 1―1 鵬翔高(九州)
(4)              (4)
星稜高(北信越) 1―1 愛媛FCユース(四国)   
(1)             (1)  
 ▽D組
名古屋ユース(東海) 3―2 福岡ユース(九州)
(3)               (0)
青森山田高(東北) 3―1 浦和東高(関東)
(6)               (3)  
 ▽E組
東京Vユース(関東) 4―0 広島観音高(中国)
(3)               (3)
滝川二高(関西) 6―1 市船橋高(関東)
(6)             (0)
 ▽F組
那覇西高(九州) 2―0 横浜Mユース(関東)    
(3)             (0)
G大阪ユース(関西) 3―0 広島ユース(中国)
(6)               (3)  
静学FWの2人ゴール
 ○…FWがしっかりと仕事をこなした。新井と吉田のゴールで札幌ユースに逆転勝ちした静岡学園高。勝ち点4とし、1次ラウンド突破に向けて大きく前進した。井田監督は「この勝ちは大きい。点を取られても取り返す、うちのサッカーをやってくれた」と両FWのゴールをたたえた。
 前半を0―0で折り返したハーフタイム、井田監督は「点を取る」と吉田を投入。1トップから2トップに切り替え、試合の主導権を握ろうとした。
 しかし、後半5分、CKからのこぼれ球を押し込まれて先制を許す。ここで選手に危機感が生まれた。「負ければ予選敗退。負けられない」。本来の攻撃的サッカーが戻ってきた。1分後、小林からのクロスを新井が巧みなトラップで、相手DFを振り切る。GKと1対1となり、後はけり込むだけだった。同点とすると吉田も負けていない。初戦はシュート数0だったことに発奮したストライカーは33分、ドリブルでDFをかわし、右足で豪快に決めた。
 次の前橋商高戦は引き分け以上で予選突破が決まる。新井、吉田は「次もシュートを狙い、必ず勝利する」と口をそろえ、ゴールを誓った。



静学、鹿実と1−1/全日本ユース

前半9分、MF先崎(左)は60メートルのロングシュートを決める

<高円宮杯全日本ユース(U−18)選手権大会:静岡学園1−1鹿児島実>◇23日◇藤枝総合運動公園サッカー場ほか◇1次ラウンド初日

 静岡学園(東海1)は1−1で鹿児島実(九州4)と引き分け、勝ち点1を獲得した。前半9分にMF先崎勝也(3年)が約60メートルの超ロングシュートを決めて先制。後半14分に相手DFが退場となって数的優位に立ったが、運動量に勝る相手のカウンター攻撃に同36分に失点を喫した。浜名(東海3)は0−3で浦和ユース(関東4)に敗れ、黒星スタートとなった。

 10年越しのライバル対決はまたしてもドローに終わった。2−2で両校同時優勝となった95年度高校選手権決勝以来となる鹿児島実との公式戦対決。決着をつけられなかった井田勝通監督(63)は「勝ち切って勝ち点3を取りたかった。さすが(昨季)全国優勝している鹿実の底力だね」と相手に賛辞を贈った。

 前半9分にMF先崎がスーパーゴールを決めた。自陣でボールを受けると、GKの位置を確認。右足から放たれた放物線は、GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。約60メートルの超ロング弾に先崎は「練習から結構狙っていますが、あまりにもうまくいきましたね」と自画自賛した。

 後半14分に相手DFが退場して数的有利に立ったが、「相手は危機感が生まれて運動量が増したが、うちは安心感が出て受けてしまった」と指揮官。ロングボールと豊富な運動量を絡めた相手の攻めに体力を消耗した。同36分に同点とされ、DF小林由宗(3年)は「最後の方は足が止まってしまった」と悔やんだ。

 同組の4チームが勝ち点1で並ぶ混戦となった。先崎は「反省を生かして前を向いていくだけ。あと2つ勝って1位でいきたい」と、連勝突破をにらんだ。【北条貴史】

[2005/9/24/10:24 紙面から]

写真=前半9分、MF先崎(左)は60メートルのロングシュートを決める



静岡県内ニュース(スポーツ)09-09

静学のGK杉山 J1川崎入り内定

 J1の川崎は8日、来季の新加入選手として静岡学園高のGK杉山力裕(18)が内定したと発表した。身長186センチで、16歳以下日本代表の経験がある。(時事)

スポニチ05-09-02 高円宮杯記事

静岡県内ニュース(スポーツ)

静学A組、浜名B組 全日本ユースサッカー

 サッカーの全日本ユース(18歳以下)選手権(23日開幕、10月10日決勝)の組み合わせ抽選が1日行われ、1次リーグF組は連覇を目指す広島ユース(中国)G大阪ユース(関西)などの強豪が入る厳しい組み合わせとなった。静岡学園高は鹿児島実高(九州)などとA組、浜名高は浦和ユース(関東)などとB組に入った。
 同選手権は全国9地域の代表など高校とクラブユースの24チームが出場。6組に分かれて1次リーグを行う。今大会から上位16チームが決勝トーナメントに進む。決勝は埼玉スタジアムで開催される。
 ※1次リーグ組分けは次の通り。
 ▽A組 鹿児島実高(九州・鹿児島)静岡学園高(東海)前橋商高(関東・群馬)札幌ユース(北海道)
 ▽B組 浜名高(東海)浦和ユース(関東・埼玉)FCみやぎユース(東北・宮城)大分U―18(九州・大分)
 ▽C組 前橋育英高(関東・群馬)星稜高(北信越・石川)鵬翔高(九州・宮崎)愛媛FCユース(四国・愛媛)
 ▽D組 福岡U―18(九州・福岡)青森山田高(東北・青森)名古屋ユース(東海・愛知)浦和東高(関東・埼玉)
 ▽E組 東京Vユース(関東・東京)滝川二高(関西・兵庫)広島観音高(中国・広島)市船橋高(関東・千葉)
 ▽F組 横浜Mユース(関東・神奈川)広島ユース(中国・広島)那覇西高(九州・沖縄)G大阪ユース(関西・大阪)

1次リーグの本県開催試合
 【23日】静岡学園高―鹿児島実高(11時)、前橋商高―札幌ユース(13時15分)
 【25日】鹿児島実高―前橋商高(11時)、静岡学園高―札幌ユース(13時15分)
 【30日】静岡学園高―前橋商高(16時30分)、浜名高―大分U―18(18時45分)
 (カッコ内は開始時間、会場は藤枝市総合運動公園)

県選抜、国体連覇へ「つなぐサッカー」

(左)スピードを生かした攻撃に期待がかかるFW中川(右)DFライン裏への飛び出しが持ち味のFW新井

 9日開幕の岡山国体で、サッカー少年男子県選抜は「つなぎのサッカー」で連覇を狙う。約9カ月の強化を経て、朝倉徹監督(38)は、スピードと高い技術を前面に押し出したパスサッカーで戦い抜くことを決めた。FW新井悠太(静岡学園3年)中川靖章(静岡3年)らの瞬発力を、正確かつスピーディーなパスワークで生かし切る。

 国体連覇へ、指揮官が出した答えは「つなぎのサッカー」だった。昨年12月のチーム立ち上げから約9カ月。メンバー入れ替えやシステムの変更など、さまざまな試行錯誤を重ねてたどり着いた結論だ。4日に静岡産大との最終実戦を終え、大会登録メンバー16人を発表した。朝倉監督は「ハイボールを入れてこぼれ球を拾うのではなく、正確にボールをつないでいくサッカーで戦う」と迷いなく言い切った。

 瞬発力に優れた新井、中川の両FW、DF内田篤人(清水東3年)と佐野克彦(17=清水ユース)の両サイドバックも含めた「スピード」をフルに生かす。「スピードある選手の突破に期待。(DFライン)裏への飛び出しで得点したい」と朝倉監督。MF石神啓(18=磐田ユース)のFW起用、3トップの採用も視野に入っている。

 新井は「(静岡産大戦は)自分の飛び出しが早過ぎる場面が多かったので、声とか動きでしっかりやっていきたい。FWが点を取ることで盛り上げたい」とゴール量産を狙う。中川は4日の静岡産大戦で久々にFWとして出場。最近はトップ下での出場が多く、シュート機会は少なかったが、2戦連続のアシストをマークするなど、スペースを把握する能力は健在だ。

 国体直前の5試合はすべて格上との対戦で、いわば「足かせ」を付けた状態だった。「厳しいプレッシャーを知っておけば、本番でもっと(いいプレーが)できると期待している」と朝倉監督。パワーに頼らず、テクニックで相手を圧倒し、「サッカー王国」の名をほしいままにした静岡の誇りを取り戻す。【北条貴史】

[2005/9/7/11:55 紙面から]

写真=(左)スピードを生かした攻撃に期待がかかるFW中川(右)DFライン裏への飛び出しが持ち味のFW新井

県選抜が日本から2点/ユースサッカー

FW新井(左)は相手DFを振り切って、先制ゴールを決める

<SBS杯国際ユースサッカー:U−18日本代表4−2静岡県選抜>◇2日目◇19日◇日本平スタジアム◇2試合

 静岡県選抜は2−4でU−18日本代表に逆転負けし、2連敗となった。前半7分にFW新井悠太(静岡学園3年)がスペースに飛び出して先制ゴール。1度は同点とされたが、前半44分にDF佐野克彦(17=清水ユース)のシュートが、オウンゴールを誘発して再び勝ち越した。後半に3点を奪われて逆転負けを喫したが、長身FW長沢駿(16=清水ユース)ら3人のFWを共存させる新システムに手応えもつかんだ。

 静岡県選抜が新システムでU−18日本代表に一矢を報いた。前半7分、DF井出翔太(静岡学園3年)の右サイドからのクロスに、FW新井が絶妙のタイミングで裏のスペースに走りこんで先制弾。新井は「井出のシュートを相手が警戒していたので、あそこのスペースが空くと思った」と会心の一撃を振り返った。

 この日は2トップにFW188センチの長沢を起用。FWの中川靖章(静岡3年)をトップ下、司令塔の先崎勝也(静岡学園3年)を左MFにする新布陣を敷いた。朝倉徹監督(38)は「どうすれば2トップとトップ下の3人が活動的になるかを考えた」。

 先制の場面はまさに新システム効果。豊富な運動量を誇る中川が中盤で競り勝って井出につなぐ。井出が内に切れ込むのと同時に新井がニアへ、長沢がファーへ動きだした。左から先崎が中央に詰めており「相手がサイドチェンジにつられて点が取れた」と指揮官も納得顔の先制弾だった。

 「長沢がポストをやってくれれば自分の持ち味である裏への飛び出しが生かせる」(新井)。「自分の身長を無駄にしたくない。攻守の起点になれるようにしたい」(長沢)と2トップ。昨年の国体Vを経験している中川も「昨年は個々がすごかったが、最終的にまとまれたから優勝できた。今年もみんなが献身的に自分の役割をこなせばいいと思う」と冷静に話した。「テスト中という感じ」と朝倉監督は言うが、日の丸軍団から完ぺきなゴールを奪ったオプション。国体連覇へ、武器の1つとなりそうだ。【北条貴史】

[2005/8/20/11:17 紙面から]

写真=FW新井(左)は相手DFを振り切って、先制ゴールを決める


県選抜0−1惜敗も収穫/ユースサッカー

GK杉山は体を張って相手のシュートをセーブする

<SBS杯国際ユースサッカー:U−18アルゼンチン代表1−0静岡県選抜>◇初日◇18日◇藤枝総合運動公園サッカー場◇2試合

 静岡県選抜は0−1でU−18アルゼンチン代表に惜敗した。前半19分にFWサーラテ(18)の個人技で先制点を許したが、以降は中盤でこぼれ球を粘り強く奪って攻撃につなげた。持ち味のサイド攻撃から決定機をつくるなど、世界の強豪相手に健闘。岡山国体へ向けて大きな収穫を得た。U−18日本代表は、2−1でU−18セネガル代表を破った。DF内田篤人(清水東3年)がフル出場して存在感を示した。

 県選抜がアルゼンチンを相手に1点差の接戦を演じた。前半19分に先制を許したが、その後は粘り強い守備と、サイドのスピードを生かした攻撃で相手ゴールを脅かした。朝倉徹監督(38)は「何とか同点に持ち込みたかったですね」と悔やみながらも「中盤の押し上げなど、課題にしていたことはミニ国体(東海ブロック大会)よりもできていた。負けは残念だけど60点はあげられる内容だった」と前向きに話した。

 13、14日の東海ブロック大会では、中盤での競り合いで、こぼれ球が奪えず苦戦を強いられた。だが、この日は、MF多々良敦斗(清水東3年)先崎勝也(静岡学園3年)らが、豊富な運動量と絶妙のサポートを見せ、中盤のボール支配率を上げた。「こぼれ球を拾っていく点は勉強になったと思う。それをいかにつないでいくか。奪ってから、しっかり支配することですね」と朝倉監督。

 攻撃ではゴール前に攻め込む場面もあったが、相手の寄せの速さにシュートまで持ち込めないことも。シュート数は相手17本に対して8本だった。司令塔の先崎は「通用する部分としない部分があった。何度か決定機はつくれたが、大事なのはフィニッシュ。球際をもっと厳しくしたい」と手応えと課題を口にした。「(県選抜と日本代表の)メンバーを全部入れ替えられるくらい頑張りますよ」。指揮官は今日19日のU−18日本代表戦に向けて、張り切っている。【北条貴史】

[2005/8/19/11:12 紙面から]

写真=GK杉山は体を張って相手のシュートをセーブする



東海国体 サッカー 少年、三重破り本大会行き 成年女子は代表権逃す

 国体東海ブロック大会は14日、静岡市清水区の清水ナショナルトレーニングセンターなどでサッカーの少年男子、成年男女を行った。三重との第3代表決定戦に回った本県少年男子は後半終了間際、和田(磐田東高)が決勝ゴールを奪って2―1で三重に競り勝ち、本大会行きを決めた。三重との代表決定戦に勝ち上がった成年女子は0―4で屈し、代表権獲得はならなかった。

 ▽少年男子第3代表決定戦
静岡 2(0―0 2―1)1 三重
▽得点者【静】新井、和田【三】山口
 ▽成年女子代表決定戦
三重 4(2―0 2―0)0 静岡
▽得点者【三】原2、小野、中川
 ▽成年男子代表決定戦
三重 1(1―0 0―0)0 岐阜

ロスタイム、和田決勝弾 重圧を克服 連覇に照準
 時計の針は後半ロスタイムの3分に入っていた。ロスタイムの目安は3分、スコアは1―1。本県選抜は右CKを得た。先崎(静岡学園高)のキックに和田(磐田東高)が飛び込む。ダイビングヘッドしたボールはゴールに突き刺さった。「空いていたので飛び込むしかないと思った。そこに先崎がよくけってくれた」。岡山行き切符をつかんだシーンを和田は明解に振り返った。
 苦しい戦いだった。県選抜は立ち上がりから優位に試合を進めながらもゴールを奪えない。逆に後半8分にはPKを与えた。しかし、ここで守護神・杉山(静岡学園高)が踏ん張る。「相手の動きがよく見えた」。迷わず自身の右に跳んでセーブした。
 これで再び県選抜に勢いがついた。13分、内田(清水東高)の折り返しを新井(静岡学園高)が頭で押し込んで均衡を破る。これで勝負あったと思われたが、簡単にはいかない。25分に再びPKを与えると、今度は決められ、試合を振り出しに戻された。が、勝利への執念に燃える県選抜は延長入り直前、決勝点をもぎ取り、三重を突き放した。
 なかなか全体練習ができない厳しい状況に加え、勝たなければならないという大きなプレッシャーを乗り越えてつかんだ本大会切符。朝倉監督(静岡西高教)は「個人個人が役割をきっちりと果たしてくれた」とイレブンの健闘をまずたたえた。しかし、その上で「攻撃のパターンをつくりたい。カウンターへの対応策もしっかりしたい」と、本大会への課題も指摘する。杉山も「去年も苦しみながら全国の頂点に立った。カップを持ち帰るのが僕たちの使命」と、気持ちを決戦の場・岡山に切り替えた。

少年男子ラスト切符/国体サッカー

<国体サッカー東海ブロック大会:静岡県選抜2−1三重県選抜>◇14日◇Jステップほか◇少年男子代表決定戦など3試合

 少年男子は2−1と三重県選抜を下して国体出場を決めた。1−1で迎えた後半ロスタイム、右CKをDF和田新吾(磐田東3年)が頭でねじ込む劇的な幕切れだった。2度PKを与えるピンチもGK杉山力裕(静岡学園3年)が、1本を止めた。苦しい戦いを乗り越えて9月の国体(岡山)に駒を進めた。成年女子はLリーガーをそろえた三重県選抜に圧倒され、0−4と敗れて出場権を逃した。

 試合終了間際の劇的弾で少年男子が国体ラスト切符をもぎ取った。後半ロスタイム、MF先崎勝也主将(静岡学園3年)の右CKに、DF和田が頭で飛び込み決勝弾。自らのファウルで同点となるPKを与えていた和田は「取り返せてよかったです。チャンスでしっかり決められてよかった」と胸をなで下ろした。

 全国総体のVTRのような1発だった。総体では身をていしたヘッド弾で劣勢のチームを鼓舞。激しく頭部を打撲して無念の途中交代となり、チームも敗れて号泣した。試合後、病院に向かう車中では「頭が割れるように痛かった」とおう吐を繰り返し、大事をとって1日入院した。

 わずか12日前の出来事だったが、この日も激突を恐れることなくゴールへの執念を見せた。和田は「怖くなかったですよ。(頭部打撲で)総体のゴールの記憶がなかったのが、よかったのかも」と笑い飛ばす。朝倉徹監督(38)は「和田のいいところは『ここ』ですよ」と心臓の部分を指さす。仮に国体出場権を失っていれば、選抜チーム制度になった70年以降初の屈辱。和田の精神力が、窮地のチームを救った。

 チーム初合流が6月の県総体後と遅いが、持ち前の明るい性格でチームになじみ、今や「ムードメーカー」(朝倉監督)でもある。普段から和田の周りには笑いが絶えないが「磐田東で結果を残せなかったので、国体で優勝して静岡の名を残したい」。このときばかりは温和な和田の表情が引き締まった。王国復権へ、狙うは「国体連覇」の4文字だけだ。【北条貴史】

[2005/8/15/11:45 紙面から]


静岡学園高が優勝 プリンスリーグ東海

 高校生世代のサッカー日本一を決める高円宮杯全日本ユース選手権の出場権をかけたプリンスリーグU―18東海2005(東海サッカー協会主催、朝日新聞社共催)の最終節が16日、磐田市の安久路公園多目的広場などであり、6勝1敗2分で勝ち点20を挙げた静岡学園高が優勝を飾った。2位の名古屋グランパスエイトユースに続き、3位には浜名高が食い込んだ。3チームは秋の全日本ユースに出場する。

<プリンスリーグ東海 第8節 結果>

浜名 0-0 磐田東
静岡学園 4-1 中京大中京
ジュビロユース 1-0 藤枝東
グランパスユース 2-1 エスパルスユース
岐阜工業 2−0 四日市中央工業

・この結果、静岡学園トグランパスユースの2チームが全日本ユース出場権を獲得。残り1枚の切符をかけて、来週土曜日の最終節で浜名、磐田東、エスパルスユース、ジュビロユースが争います。目が離せません!!

静学が全日本出場権

東海プリンスリーグ
 サッカーのプリンスリーグU―18は9日、藤枝市総合運動公園サッカー場などで第8節5試合を行った。静岡学園高が勝ち点3を上乗せして単独首位をキープし、2位の名古屋ユースも勝って、ともに高円宮杯全日本ユース出場を決めた。勝ち点1差の県勢対決「浜名高―磐田東高」は0―0で引き分け、浜名高が3位を維持した。優勝争いと高円宮杯出場権残り1枠を懸けた最終節は16日、藤枝市民グラウンドなどで5試合を行う。

磐田ユース(10) 1―0 藤枝東高(4)         
名古屋ユース(16) 2―1 清水ユース(11)
静岡学園高(17) 4―1 中京大中京高(9)
浜名高(13) 0―0 磐田東高(12) 
岐阜工高(9)  2―0 四日市中央工高(7)

静学首位!MF杉浦豪快弾/プリンスリーグ

決勝弾を決めた静岡学園MF杉浦は大喜びでピッチを駆け回る

ニッカンスポーツ

<プリンスリーグU−18東海2005:静岡学園1−0藤枝東>◇第7節◇2日◇藤枝総合運動公園サッカー場

 またしても歓喜の瞬間は試合終了間際にやってきた。後半42分、ゴール前でフリーでパスを受けたMF杉浦が右足を振り抜き、ゴール右隅に決勝弾を突き刺した。プリンス3試合目のスタメン出場で初ゴールとなった杉浦は「めっちゃうれしいです。ようやく自分の力が発揮できました」とほおを緩ませた。

 第6節から3戦連続で後半40分以降に勝ち越しゴールが生まれる勝負強さ。井田勝通監督(63)は「今年の選手は気持ちが強い。新人戦のころからだね。そこが今年のいいところ」と粘り強く勝利を積み重ねるイレブンをたたえた。

 残り2試合を残して首位に立った。だが、上位5チームが勝ち点3差の間にひしめく大混戦だ。GK杉山力裕主将(3年)は「油断しないで、残りの2試合を準決勝、決勝のつもりで戦います」と一戦必勝の構え。全国進出は2連勝ですっきり決める。

[2005/7/3/11:13 紙面から]

写真=決勝弾を決めた静岡学園MF杉浦は大喜びでピッチを駆け回る

静岡第一テレビKick off 2005hpより
静岡学園対藤枝東の一戦。試合の主導権を握ったのは静学。ドリブル、パスを駆使した多彩な攻撃サッカーで序盤から一方的にゲームを支配します。前半は0−0だったものの、静学にいつ点が入ってもおかしくない状況で試合は進みます。後半も攻める静学、守る藤枝という展開が続き、ついに後半42分、静学の杉浦がゴール右スミに待望の先制ゴール!結局1−0で終了したものの、点差以上に静学が自分達のサッカーをやり遂げた試合でした。試合後、静岡学園・井田監督は「すばらしい内容だった。苦しい場面で勝ちを拾えるチームに成長してきた。」とご満悦の表情。杉山主将も「残り2節きっちり勝って、1位で全日本ユースに行きたい!」と力強く語ってくれました。これでプリンスリーグ首位に立ち、完全にチームが上昇ムードに乗った静岡学園。このまま突っ走りそうな勢いです。

http://www.hochi.co.jp/html/soccer/youth/prince_tokai_schedule.htm


サッカー・東海プリンスリーグ 静岡学園、四中工に快勝

静岡学園高―四日市中央工高 積極的に攻め込む静岡学園の先崎=エコパ人工芝グラウンド
 サッカーのプリンスリーグU―18は11日、エコパ人工芝グラウンドなどで第5節5試合を行った。県勢は、静岡学園高が後半の2得点で四日市中央工高に快勝し、磐田ユースが浜名を4―1で下した。県総体初優勝を飾った磐田東高は藤枝東高と0―0のドロー、清水ユースも中京大中京高と0―0の引き分けに終わった。

静岡学園高(8)2―0四日市中央工高(7)
磐田ユース(7)4―1浜名高(6)
磐田東高(7)0―0藤枝東高(1)
中京大中京高(5)0―0清水ユース(8)
岐阜工高(6)0―0名古屋ユース(10)

突破口開いたトップ下の先崎
 ○…静岡学園高が四日市中央工高に快勝し、優勝争いに踏みとどまった。豪雨の中、気迫を前面に押し出してプレーした選手たちに、井田監督も「勝ちたいという気持ちのこもったいい試合だった」と満足感をにじませた。
 終始、静岡学園ペースだった。積極的なサイド突破から好機を作り、守っても相手の攻撃の芽を中盤で摘み取り、素早い攻守の切り替えで、主導権を握り続けた。
 0―0で迎えた後半、けがの納本に代わって新井がFWに入り、定位置のトップ下に下がった先崎が突破口を開いた。後半6分、ゴール前に持ちんで村松に渡すと、村松からのパスを飛び込んできた猪股が決めて先制。7分後には再び攻め上がった先崎が倒され、FKを小林が頭で決めて2点目を挙げた。
 持ち味を発揮した先崎は、「みんながサポートしてくれたから」と感謝し、「いい形で勝てたので勢いに乗れる。あと4試合全勝したい」と弾みを付けた。
伊藤のオフサイドトーク 初のチャンピオンシップ!
2005年6月6日

昨日、フリーウェーブカップ 静岡県U―15チャンピオンシップが行われました。これは中学校のサッカー部の王者とクラブチームのチャンピオンが真の県内ナンバーワンをかけて激突する大会で、今年が記念すべき第1回。初代チャンピオンの座を争うべくチャンピオンシップに勝ちあがってきたのは、中学校の部が静岡学園中学、クラブの部がエスパルスJrユースでした。注目されたのは両10番の対決。静岡学園中学の10番は主将の杉山健太選手。身長180cmの長身で強引な突破とスピード感あふれるエースストライカーです。一方、エスパルスの10番は15歳以下日本代表のFW前田陽平選手。スピードに乗ったドリブルが武器で、将来のエスパルスの攻撃を担うであろう逸材です。
試合は組織力と個々のテクニックで勝るエスパルスが攻撃を仕掛けますが、静学は3番山本太朗選手を中心としたDF陣が粘り強い守備でゴールを死守します。注目された10番対決、静学の杉山はいい形でボールをもらえず、自慢のスピードを生かすことが出来ません。一方のエスパルス前田も右足首を痛めている影響で思うように動けず、決定的なチャンスを作れないまま時間だけが過ぎていきます。結局、前後半60分さらに延長10分を戦っても決着がつかず、勝負はPK戦へ。PK戦、エスパルスは1人目が外してしまいますが、静学も2人目エースの杉山が止められ、ますます息詰まる展開に。その後エスパルスは4,5人目が連続して失敗し、PK3−2。静岡学園中学がエスパルスを下し、初代チャンピオンに輝きました。高校では数々の実績を残してきた井田監督が中学にサッカー部を立ち上げて今年で4年目。初優勝した新人戦に続き今年2冠目と、早くも結果を出しました。「初めての大会で優勝できたことは格別。夏の大きな大会にむけ、励みになる。」と井田監督は笑顔一杯。エスパルスもレベルの高いサッカーを披露してくれ、今月下旬から始まる日本クラブユースU−15東海大会にむけ手ごたえをつかんだはずです。可能性あふれる若きイレブンの活躍に、今後の静岡サッカーの明るい未来が見えた気がしました。
☆フリーウェーブカップ 静岡県U―15チャンピオンシップの模様は6月11日(土)午前10時30分から静岡第一テレビで放送します。是非、ご覧下さい!

伊藤のオフサイドトーク 高校総体準決勝A
2005年5月29日

 準決勝第2試合は新人戦チャンピオンの静岡学園対磐田東。これまで選手権では全国優勝を飾ったこともある静岡学園ですが、総体では不思議と県大会優勝一度もなし。今年悲願の初優勝にむけ、ケガ人続出ながらも粘り強い戦いぶりで準決勝まで勝ちあがってきました。一方の磐田東はプリンスリーグで1勝3分けの負けナシと、強豪校と十分に渡りあえる経験を積んで7年ぶりのベスト4進出。どちらにとっても負けられない準決勝第2試合、かなり気温が上昇し、暑さを増してきた午後1時にキックオフされました。
 先制したのは磐田東、前半11分、右コーナーキックからFW山下健介のヘディングシュートをGKがはじいた所に主将の寺田が飛び込み1−0とします。リードされた静学は10番司令塔の先崎にボールを集め状況の打開を図りますが、中盤でのコンビネーションがうまく合わずチャンスを作ることすら出来ません。それならばと、セットプレーから磐田東ゴールを狙いますが、これも生かせず前半は磐田東の1点リードで折り返します。後半も自分達のサッカーが出来ない静学に対し、磐田東はボランチ和田が攻守にわたってすばらしい動きを披露。当たり負けないフィジカルの強さとゲームを読む冷静な判断力で、静学の攻撃のチャンスをことごとくつぶしていきます。何とか追いつきたい静学は後半途中から3トップに、さらに残り10分をきった所から2バックにして総攻撃を開始。後半ロスタイムにFW林内が決定的なチャンスを作りますが、最後まで磐田東ゴールをこじ開けることが出来ず、そのままタイムアップ。磐田東が創部以来初の総体での決勝進出を果たしました。
 

高校総体 サッカー

男子 清商、橘破り決勝へ 磐田東は初の進出
 
サッカー
 ▽男子準決勝
清水商 3(2―0 1―0)0 常葉橘
▽得点者【清】杉山和、小林、星野
 
磐田東 1(1―0 0―0)0 静岡学園
▽得点者【磐】寺田
 
 ▽女子準決勝
藤枝順心 12(4―0 8―0)0 清水南
 
桐陽 4(0―2 4―0)2 吉原
 
堅守の磐田東集中力さえる
 ○…堅い守りが自慢の磐田東が、攻撃力を売りにする静岡学園の新人戦に続く2冠を阻止。攻守の歯車がかみ合い、初の決勝の舞台を手に入れた。
 値千金の決勝点はCKから。前半11分、山下健のヘッドが1度はGKにはじかれたが、主将寺田が嗅覚(きゅうかく)鋭く押し込んだ。「いつもケンスケのこぼれ球を狙っている。勝ちたい気持ちが強かった」。
 立ち上がりの先制点で、初戦から無失点の守備陣も流れに乗った。個人技に優れる静岡学園にボールは支配されても、要所で体を張った。ダブルボランチを組む西岡と和田の元磐田ユースコンビが3バックと連係し、2列目からの飛び出しにも落ち着いて対応した。
 ピンチを招いたのは終了間際、静岡学園らしいトリッキーなスルーパスを通されたシーンだけ。だが、これもGK豊瀬が1―1の局面を好セーブでしのいだ。
 その瞬間、ベンチもスタンドも一体となって喜びを分かち合った。「うちのチームにスターはいない。だからボールをひたむきに追いかけよう。それをずっと言い続けてきた」と山田監督は言う。「普段着のサッカーで全国常連校に胸を借りるつもり」。清水商との決勝も、あくまでも無欲で臨むつもりだ。
 

サ ッ カ ー
 ▽男子決勝トーナメント3回戦
清水商 2(2―0 0―0)0 袋井
富士宮西 2(0―0 0―0 延長 0―0 2―0)0 磐田南 

清水東 1(0―0 1―0)0 聖隷クリストファー
常葉橘 5(3―0 2―0)0 浜松西
静岡学園 4(0―0 4―0)0 袋井商
静岡 3(1―0 2―0)0 東海大翔洋
暁秀 1(1―1 0―0 延長 0―0 0―0(PK7―6))1 浜松南
磐田東 0(0―0 0―0 延長 0―0 0―0(PK3―2))0 静岡北

静岡、翔洋圧倒で8強入り/高校サッカー ニッカンスポーツ

<高校総体サッカー県大会>◇22日◇清水東高Gほか◇3回戦8試合

 静岡が3−0で東海大翔洋を下し、8強入りを決めた。 新人戦地区大会で敗れた翔洋にリベンジ。地区大会ではV候補の常葉学園橘も倒しており「大物食い」のイメージがついてきた。次の相手は新人戦王者の静岡学園だ。「最近、強豪を食ってるので次もそうなればいいですね。3年生は最後の大会なので結束力が高まってます」と中川。静学戦を引退試合にするつもりはない。


県高校総体(21日の結果@) サッカー 藤枝東3連覇ならず 常葉橘にPK負け

サッカーは、3連覇の懸かった藤枝東が、常葉橘にPK戦の末に敗れた。第1シードに入った浜名も0―1で袋井に敗れる波乱があり、プリンスリーグ出場の2校が早くも姿を消した。

サッカー
▽2回戦
袋井 1(1―0 0―0)0 浜名
清水商 5(2―0 3―0)0 下田南
富士宮西 4(0―1 4―0)1 静岡商
磐田南 1(1―0 0―0)0 富士宮北
清水東 2(1―0 1―0)0 掛川西
聖隷クリストファー 0(0―0 0―0 延 長 0―0 0―0)0 飛龍
(PK3―2)
浜松西 0(0―0 0―0 延 長 0―0 0―0)0 静岡工
(PK5―4)
常葉橘 0(0―0 0―0 延 長 0―0 0―0)0 藤枝東
(PK7―6)
静岡学園 4(2―0 2―0)0 静岡市立
袋井商 3(1―0 2―1)1 沼津工
東海大翔洋 2(1―1 0―0 延 長 0―0 1―0)1 加藤学園
静岡 5(2―0 3―0)0 長泉
暁秀 2(1―0 1―0)0 磐田北
浜松南 2(1―1 1―1 延 長 0―0)2 藤枝明誠
(PK5―3)
静岡北 2(0―0 1―1 延 長 0―0 1―0)1 浜松湖東

磐田東 2(0―0 2―0)0 静岡西


中学生からの指導でマラドーナ級の選手を育てる夢にまい進B(サッカーマガジン5/17日号)

エリートコースを捨て独自の路線を行くサッカー指導の道へA(サッカーマガジン5/10日号)

個人技の研鑽にこだわり続ける高校サッカー界のアウトロー井田勝通@(サッカーマガジン5/3日号)

静岡県内ニュース(スポーツ)

王者磐田ユース快勝 東海プリンスリーグ開幕 静学―浜名は譲らず

 サッカーのプリンスリーグU―18東海2005は16日、草薙球技場などで開幕し、5試合を行った。県勢は、昨年の覇者磐田ユースが中京大中京高(愛知)と対戦し、セットプレーからの3得点で3―1と快勝して白星発進した。県勢対決となった静岡学園高―浜名高は2―2で互いに譲らず、清水ユース―磐田東高も0―0で引き分けた。藤枝東高は、岐阜工高に1―2で敗れた。

清水ユース 0―0 磐田東高 
静岡学園高 2―2 浜名高
磐田ユース 3―1 中京大中京高(愛知)
岐阜工高(岐阜) 2―1 藤枝東高 
四日市中央工高(三重) 2―0 名古屋ユース

<プリンスリーグ東海2005>◇16日◇草薙球技場ほか◇第1節・5試合

 初参戦の磐田東が、0−0で清水ユースと引き分け、初戦で勝ち点「1」を挙げた。立ち上がりこそ硬さが見られたが、中盤以降は押し気味に試合を展開。無得点に終わったが、90分間戦える豊富な運動量と、3バックの安定した守備に自信を深めた。終盤に粘りを見せた浜名は、2−2で新人戦Vの静岡学園と引き分け。昨年の覇者・磐田ユースは3−1で中京大中京(愛知)を下した。


静学故障者続出で新システム「W司令塔」

ダブルトップ下の一角MF先崎。2列目から積極的にゴールを狙う(左)。右足首骨折から復帰し、先崎とコンビを組むMF村松

 プリンスリーグU−18東海2005が16日、草薙球技場などで開幕する。新人戦で3年ぶりに県タイトルを獲得した静岡学園はまたしても故障者が続出。MF先崎勝也、村松翔人(ともに3年)をダブル司令塔に据える新システムでリーグ序盤を乗り切る。

 静岡学園が新人戦に続く故障者続出の苦境を全員の力で乗り越える。「故障者の治り待ち。それまでこらえる? そういうことだな」と井田勝通監督(62)。FW新井悠太(3年)が右股(こ)関節骨折の不運に見舞われるなど、主力6、7人が故障を抱える。MF先崎は「ベスト(布陣)でやってみたいのは本音。でも強いチームはそれでも勝たないと駄目」と覚悟を語っている。

 エース新井の離脱でFWが手薄となった状況を、先崎と村松の2人をトップ下に置く新システムで乗り切る。新人戦序盤はボランチだった先崎だが、井田監督は「先崎自身もシュートを打っていかないと」と2列目からの攻撃に期待。県選抜のスペイン遠征で10日以上もチームを離れていたが、先崎は「紅白戦を数多くこなしてコンビは問題ない。大体の試合で自分も得点を取れた。誰が1トップでも自分が得点に絡めるようにしたい」と指揮官の意を酌み取っている。

 村松は新人戦での右足首はく離骨折から復帰。1年時から先崎とのダブル司令塔はしばしば試されており、連係に不安はない。チームトップ級の技巧派で、「1トップなので、おれと先崎がより攻撃的に点を取りにいかないと。2列目から打開していきたい」と積極的にゴールを狙う。

 昨季は第7節まで全日本ユース出場圏内の2位につけながら、終盤2戦でまさかの連敗。5位に転落して涙をのんだ。先崎は「今年は最低でも全国に出ないといけない」。村松も「内容よりもチームがどうやって勝つかということを考えていく」と話す。チーム状態がよければ故障者も安心して治療に専念できる。勝利を重ねることが静学にとって最良の薬となるはずだ。【北条貴史】

[2005/4/12/10:56 紙面から]

写真=ダブルトップ下の一角MF先崎。2列目から積極的にゴールを狙う(左)。右足首骨折から復帰し、先崎とコンビを組むMF村松

高校サッカー県総体中部地区の日程決定

 高校サッカーの県総体中部地区大会の日程が決まった。10日からの1次リーグでは、36校が8組に分かれてリーグ戦。各組上位2校が、29日の2次トーナメント(T)に進出となる。2次Tの1回戦突破校と、敗者戦上位の計14校が県大会出場権を獲得。プリンスリーグ出場の藤枝東と静岡学園は、地区大会免除で県大会に出場する。

[2005/4/5/10:58 紙面から]


静岡県内ニュース(スポーツ)

県高校選抜、守備粘る 日本高校選抜と引き分け

県ヤングサッカーフェスティバル
 第20回県ヤングサッカーフェスティバルは6日、県営草薙球技場で行われ、メーンの「県高校選抜―日本高校選抜」は0―0で引き分けた。
 県高校選抜は、格上の日本高校選抜に押し込まれたが、守備陣が粘り強く守った。後半からはパスもつながり始め、トップ下の先崎を起点に攻撃を仕掛けたが、中村のシュートがポストに嫌われるなどゴールを割れなかった。
 「県小学選抜―県中部小学選抜」は県小学選抜が5―1、「県中学選抜―県中部中学選抜」は3―2で県中学選抜が勝った。中日本ユースリーグを兼ねた一戦となった「磐田ユース―四日市中央工高(三重)」は、磐田ユースが1―5で敗れた。
 
県高校選抜 0(0―0 0―0)0 日本高校選抜


静学中が延長V弾で優勝/中学サッカー

<東海地区中学生サッカー新人大会>◇5日◇草薙球技場◇準決勝、決勝◇30分ハーフ、延長5分ハーフ

 静岡学園中が延長戦の末、2−1で名古屋FC(愛知)を下し、初出場初優勝を飾った。PK戦突入目前の延長後半3分、FW杉山健太主将(2年)が劇的なVゴールを決めた。前半に先制を許しながらも、後半8分にMF城内龍也(2年)が執念の同点弾。後半ロスタイムにはGK浅野利紀(2年)がPKを止めるなど、全員が力を出し切って東海王座をもぎ取った。

 この日も静学旋風は止まらなかった。PK戦が目前に迫った延長後半3分。FW森田隆広(1年)のロングフィードを受けた杉山主将が、右足でループ気味に放ったシュートで激闘に終止符を打った。杉山は「左で打とうと思ったけど体が勝手に反応した。やっとFWらしい仕事ができた」と殊勲弾に胸を張った。

 準決勝の疲れが残り、前半27分にPKで先制を許しても静学イレブンの心は折れなかった。井田勝通監督(62)は「中学生らしく必死になっているのが分かった。内容的にも中身の濃い試合だった」とイレブンの頑張りをたたえた。

 同点弾を決めたMF城内は試合中に足がつるほど、豊富な運動量で攻守に奔走。昨夏に骨折した右足首にボルトが入ったままプレーしたGK浅野は、後半ロスタイムの絶体絶命の場面でPKを止めた。8日にボルトを抜く手術のため入院する浅野は「入院前最後だったし、これで気持ちよく手術を迎えられます」。

 昨年はナイキプレミア杯で全国4強となるも、全国中学生サッカー大会(全中)では県大会初戦敗退。以降は「全大会優勝」がチームの合言葉になった。言葉通りにキンパラ杯、今大会と2大会連続Vを決めた静学中イレブンが、最大目標の「全中優勝」まで一気に突っ走る。 【北条貴史】


県選抜強え〜4発大勝/高校サッカー

<練習試合:県選抜4−0ジュビロ磐田ユース>◇27日◇大井川河川敷運動公園サッカー広場◇40分ハーフ

 国体連覇を目指す高校サッカー県選抜が、4−0でジュビロ磐田ユースに快勝した。立ち上がりこそ相手に押し込まれたものの、守備からリズムをつかみはじめた前半29分にFW中村祐輝(藤枝東高2年)が先制ゴール。後半に入っても高い位置からプレスをかけて試合を支配し、MF先崎勝也(静岡学園高2年)らのゴールで3点を追加して新チーム初戦を飾った。

 新生県選抜が初の練習試合とは思えない鮮やかな連係でゴールを量産した。前半29分、中盤でボールを奪ったDF原田圭輔(藤枝東高1年)のパスをMF先崎がワンタッチでさばき、FW中村が相手DFの裏に抜け出す。好連係から先制ゴールを決めた中村は「先崎から(パスが)来ると思って準備していた。試合が進むにつれて連係がよくなっていった感じです」。

 立ち上がりこそ相手に攻め込まれたが「チームの約束事」である前線からのプレスへの意識が高まりを見せると形勢逆転。個人技に連係もかみ合い、一気に猛攻に転じた。朝倉徹監督(38)は「やることをきちっとやって、あとは選手が選択する。こういう試合を繰り返していくことで約束事が浸透していけばいい」と初の実戦を振り返った。

 目指すのは個々の能力を生かした自由度の高いサッカーだ。後半7分に原田のオーバーラップから生まれた先崎のゴールは、個々の長所が発揮された理想の形だった。個々の高い能力を周りが生かし切ることができれば、チーム力は何倍にも増す。「選手が戦術を実行しようという姿勢を見せてくれた。チームがまとまってきたのはよかった」と指揮官。チーム結成2日目。4発&完封劇で県選抜が好スタートを切った。【北条貴史】


ニッカンスポーツ2/21

静学11戦無敗!3年ぶりV/高校サッカー

3年ぶりの優勝に喜ぶ静学イレブン

<高校サッカー新人戦県大会>◇20日◇日本平スタジアム◇男子決勝◇35分ハーフ

 静岡学園が2−0で東海大翔洋を下し、3年ぶりの優勝を飾った。後半6分、右股(こ)関節痛をおして出場のDF松崎将貴(2年)がCKから先制ゴール。後半28分にも加点して悲願のタイトルを奪取した。故障者続出の苦境を全員サッカーで乗り切り、今大会11戦無敗の完全Vを決めた。

 新生・静学が無敗のまま県の頂点に駆け上がった。念願だったタイトル奪取。優勝を告げる笛の音とともにピッチ、スタンドのサッカー部員全員に笑顔があふれた。今大会の指揮を執った川口修コーチ(31)も「自分も選手も結果を意識してやってきた。勝つことは一番自信が取り戻せる」と素直に喜んだ。

 故障者続出など苦しいチーム状態を乗り越え、白星を重ねてきた今大会を象徴するゲームだった。この日は出場停止選手の代役として出場したDF松崎が「あの場面では期待していなかった」と指揮官も驚く大仕事をやってのけた。後半6分、MF先崎勝也(2年)の右CKに飛び込み先制ゴール。「頭でと思っていたけど体で押し込んだ。頭の中真っ白でうれしくてたまらなかった」とヒーローの興奮は収まらない。

 松崎は主力だった昨年も、春から右足首ねんざなど故障を繰り返した。やっと復帰した5日の試合でまたしても右股関節を痛めてリタイアし、全体練習合流は15日。この日も痛み止めを飲んでのプレーだった。「スタメンのうれしさよりもやれるかどうか、不安の方が大きかった」と言うが、今まで故障に苦しんできた右足でのV弾でチームを1冠制覇に導いた。

 大会中に川口コーチが「今年は(静岡)学園らしくなく根性のチーム。個々が100%を出せればすごい力になる」と口にしたとおり、全員の力で02年の選手権以来のタイトルを獲得した。もちろんこれで終わりではない。MF先崎は「静学が強いイメージが少し戻ってきたかなと思う。でもまだまだ。次の総体も取るしかない」。初めて優勝の味を知ったイレブンが今年こそ「強い静学」を取り戻す。【北条貴史】

[2005/2/21/11:18 紙面から]

写真=3年ぶりの優勝に喜ぶ静学イレブン


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静岡県内ニュース(スポーツ)

県高校新人サッカー 男子・静学3年ぶり優勝 女子・藤枝順心V


男子決勝 東海大翔洋―静岡学園 後半6分、
1点目のシュートを決め、イレブンと喜ぶ静岡学園・松崎(3)
=日本平運動公園球技場

 2―0 翔洋を終始圧倒

 県高校サッカー新人戦最終日は20日、日本平スタジアムで男女の決勝を行い、男子は静岡学園が東海大翔洋を2―0で退けて3年ぶり8度目、女子は藤枝順心が吉原に6―0と大勝して2年連続2度目の優勝を飾った。男子の静岡学園は東海大翔洋と対戦。鋭いサイド攻撃を主体にした攻めで優位に展開すると、後半6分、先崎のCKに松崎が合わせて先制、28分には林内が貴重なドリブルシュートを決めて突き放した。女子の藤枝順心は32本のシュートを浴びせて吉原を圧倒、谷下のハットトリックなどで大量点を奪った。

 ▽男子決勝
静岡学園 2(0―0 2―0)0 東海大翔洋
 ▽得点者【静】松崎、林内

 【評】静岡学園が終始ゲームを支配し、追いすがる東海大翔洋を振り切った。
 静岡学園は先崎を中心に中盤の攻防で優位に立った。前半6分の小林由のヘッド、後半4分の林内のシュートは、いずれも相手GKの好セーブに遭うなど決定機を生かせなかったが、後半6分、右CKを松崎が右足で押し込んで均衡を破った。後半28分にも、杉浦の絶妙なスルーパスに反応した林内が2点目を挙げた。
 翔洋は後半から立て直しを図ったが、31分に岡村のFKがわずかに外れるなど少ない好機をものに出来なかったのが響いた。

闘志むき出しで県タイトル奪取 静学
 久々の県タイトルに沸く静岡学園。持ち前の高い攻撃力で、堅守を誇った東海大翔洋の壁を打ち砕いた。
 先制点は、後半6分の右CK。棒立ちになった守備陣のすき間に、DF松崎が飛び込んだ。「体で入れてしまおうと思った。どうしても点がほしかったから」。気迫で押し込んだ一発が攻めあぐねていたチームを落ち着かせた。後半28分、林内がDF裏に抜け出してダメ押しの2点目を挙げた。
 横浜M入りした昨年の狩野のような核になる選手がいない中、例年とは一味違うスタイルのチーム作りを進めてきた。「うまい選手がいない分、1人ひとりが100%の力を出し切って頑張らなければ勝てない」と川口コーチは言う。
 県大会に入ってイエローカードを受ける場面も目立ったが、巧みなボールさばきを身上にしてきた選手たちの闘志をむき出しにしたプレーには迫力があった。
 川口コーチは「たとえ新人戦とはいえ、内容よりも結果を求めていた。自信をつけることが大切だった」と言った。平成14年度の全国選手権県大会を制して以来、県頂点とは無縁とあって、優勝の味を知らなかった選手たちの喜びもひとしおだ。「プリンスリーグ、総体、選手権。4冠を目指したい」という司令塔・先崎の表情は自信にあふれていた。


静岡県内ニュース(スポーツ)2-20

決勝は静学―翔洋 県高校新人サッカー

静岡学園―常葉橘 後半30分、静岡学園・新井(左)が

シュートを決める=県営草薙球技場

 県高校サッカー新人戦は19日、男子準決勝を県営草薙球技場で、女子準決勝を清水南高グラウンドで行い、男子は静岡学園と東海大翔洋、女子は吉原と藤枝順心が決勝にコマを進めた。男子の静岡学園は常葉橘と対戦、後半30分、新井が決勝ゴールを奪って、1―0で競り勝った。東海大翔洋は清水東の分厚い攻めに耐え、延長前半、2点をもぎ取って2―0で粘り勝ちした。決勝進出は静岡学園が3年ぶり、東海大翔洋が4年ぶり。女子の吉原は清水南をPK戦の末に退けて2年ぶりに決勝に名乗りを上げ、藤枝順心も桐陽にPK勝ちして昨年に続いて決勝に進んだ。男女の決勝は20日、日本平スタジアムで行われる。試合開始は女子が午前11時、男子が午後1時半。

 静学、常葉橘に競り勝つ 
▽男子準決勝
静岡学園 1(0―0、1―0)0 常葉橘
▽得点者【静】新井
 【評】静岡学園は数的不利の状況をはね返して常葉橘を下した。
 守備陣の踏ん張りで前半をしのいだ静岡学園は、後半から反撃開始。28分にDFが2枚目のイエローカードで退場となったが、その2分後、新井の豪快なミドルシュートで決勝点を奪い、そのまま逃げ切った。
 橘は前半、両サイドから何度も好機をつくったが、決定力を欠いた。

10人になり気合 新井が豪快弾
 ○…DFと競り合いながらも迷わずに振り抜いた。静岡学園の決勝点をたたき出したのは、この日も2トップの一角を担う新井だった。
 前半は橘に一方的に攻め込まれた。後半こそ攻勢に転じたが、28分に味方DFが2枚目のイエローカードを受けて退場。エースが期待に応えたのは、その2分後だ。
 「10人になって気合が入った。絶対に点を取るんだという気持ちになった」。ゴールまで正面約20メートル。体を寄せてくる守備陣を胸トラップで右に外すと、得意の形からシュート。鋭い弾道はバーをたたいてネットを揺らした。
 準々決勝でも強引な突破から値千金のゴールを挙げた。「ゴールが見えたので思い切り打った。まぐれです」と照れるが、少ないチャンスを逃さない勝負強さが光っている。
 今大会の指揮を執る川口コーチは「ゲーム内容では相手に圧倒された。橘の方が力は上だった」ときっぱりと認めた。チームがいまひとつ波に乗りきれない中で、「昨年は1つもタイトルを取っていない。絶対にタイトルを取りたい」という新井の言葉には力がこもった。

常葉橘、逸機の連続
 ○…橘は今回も「県制覇」の道を断たれた。
 「とにかく、優勝を経験させたい。県で勝つことはこの上ない自信になるから」。長沢監督は県の王座に就くことの意義を強調して静学戦に臨んだ。
 試合は押し気味だった。特に前半はスペースを素早く突く攻めで再三、決定機をつかんだ。だが、最後の詰めが甘く逸機の連続。逆に後半30分、カウンター攻撃を許して、決勝点を献上した。
 「取るべき時に取らないとやられるという典型」と、冷静に試合を振り返った長沢監督だが、県制覇に挑み続ける姿勢は忘れなかった。

翔洋、延長で清水東下す
▽男子準決勝
東海大翔洋 2(0―0、0―0)0 清水東
          延 長            
       (2―0、0―0)      



静岡県内ニュース(スポーツ)

県高校新人サッカー あす男女とも4強激突 好勝負期待の静学―橘

 県高校サッカー新人戦は19日、男子の準決勝を県営草薙球技場で、女子の準決勝を清水南高グラウンドで行う。決勝は20日、男女とも日本平スタジアムに舞台を移し、女子は午前11時、男子は午後1時半に開始する。
 男子は中部勢が4強を占め、静岡学園―常葉橘、東海大翔洋―清水東の顔合わせとなった。
 3年ぶりの優勝を狙う静岡学園は、地区予選から唯一負けなしで勝ち上がった。個々の高い技術を生かした攻撃的なサッカーは今年も健在だが、故障者の続出が懸念材料。ベストの布陣で臨めそうにないだけに、司令塔・先崎の出来が勝敗のカギを握りそうだ。
 対する常葉橘は、全国選手権県大会の準優勝メンバーを中心に初の4強入りを果たした。静岡学園には地区大会で0―1と惜敗し、雪辱に燃える。ボランチ天野、左サイドの志摩を中心に中盤の攻防で優位に立ちたい。6試合連続無失点中の守備陣の存在は頼もしい。
 東海大翔洋は、準優勝した平成12年度以来の決勝進出を目指す。9位通過の地区大会から9試合で10得点と攻撃力に課題が残るが、堅い守りでしぶとく4強入りした。しっかり守って少ない好機を確実に生かしたい。
 一方の清水東は9試合で22得点2失点と、4校の中で最も安定した戦いを続けてきた。地区大会では藤枝東に0―1で敗れたが、県大会準々決勝できっちりと雪辱に成功した。2年ぶりの頂点に向けてチームのムードは上向いている。右サイドバックに入るU―18日本代表候補内田の動きに注目だ。
 女子準決勝は、清水南―吉原、桐陽―藤枝順心の組み合わせ。昨年初優勝した藤枝順心と、2年ぶり6度目の頂点をうかがう桐陽との対決に注目が集まる。


静岡県内ニュース(スポーツ)

県高校新人サッカー 清水東、藤枝東破る 常葉橘、初の4強

 県高校サッカー新人戦は13日、藤枝総合運動公園サッカー場などで準々決勝4試合を行い、静岡学園、常葉橘、東海大翔洋、清水東が4強入りした。常葉橘は初のベスト4。準決勝の「静岡学園―常葉橘」「東海大翔洋―清水東」の2試合は19日、県営草薙球技場で行われる。
 清水東は後半立ち上がりに得た右CKから決勝点を奪い、藤枝東に1―0で競り勝った。静岡学園は新井のゴールで、藤枝明誠を1―0で退けた。常葉橘は前半22分に平川がヘディングシュートを決め、磐田東を1―0で撃破。東海大翔洋は後半残り4分に松本のゴールで均衡を破り、1―0で磐田北を下した。

 ▽準々決勝
静岡学園1(1―0 0―0)0藤枝明誠
▽得点者【静】新井

常葉橘1(1―0 0―0)0磐田東
▽得点者【常】平川
東海大翔洋1(0―0 1―0)0磐田北
▽得点者【東】松本
清水東1(0―0 1―0)0藤枝東
▽得点者【清】望月

エースが決勝点 静学
○…静岡学園の新井がエースらしい働きを見せた。前半23分、ゴールを背にしたままペナルティーエリア内でパスを受けると、DF2枚を引きずりながら右に抜け出してシュート。強引な突破から決勝点をたたき出した。
 前半19分には右からのクロスをボレーで合わせ、その直後にはヒールキックで球を浮かしてDFを外すと、遠めからでも迷わずにシュート。いずれもミートしなかったが、ゴールに向かう積極的な姿勢が結果につながった。
 1年生の秋に左膝靱帯(じんたい)を痛め、長いリハビリ生活を送った。「サッカーから離れていた分、やってやろうという気持ちが大きい」という。後半17分に味方が2枚目のイエローカードを受けて退場すると、守備でも貢献した。
 地区予選から故障者が続出し、この試合もトップ下の村松が足首を痛めて途中交代。多くの不安材料を抱えるチームの中で、「準決勝も決勝も自分のゴールで勝利したい」と頼もしく言い切った。

静岡県内ニュース(スポーツ)
スポーツ賞

受賞者の横顔 ◆優秀指導者賞 井田勝通さん(静岡学園高サッカー部監督)

 情熱的な指導で静岡学園高サッカー部を強豪校に押し上げた井田監督(中央)

強豪育てた情熱指導

 静岡学園高サッカー部を全国有数の強豪校に押し上げた。「王国」と呼ばれた本県サッカー界の1翼を担い、これまでに輩出したJリーガーの数は全国屈指を誇る。
 銀行員時代にコーチ免許の取得を志し、昭和47年に監督に就任した。51年の全国選手権で早くも準Vに導いて強豪の仲間入り。以降7度の出場を果たし、平成7年に悲願の全国制覇を成し遂げた。
 33年間、個々の技術やひらめきを大切にした南米流のサッカーにこだわった。「何かを犠牲にするほどの情熱がなければ全国では通用しない」。豪快な人柄と、マニュアルにとらわれない独自の指導理念が魅力だ。ラテンサッカーにあこがれる子供が全国から集まるようになった。
 中学生の指導も手がけ始めて3年目。「中高1貫の6年間でラテンサッカーを完成させ、全国を制す。あと10年、自分の最後のライフワーク」。情熱は衰えていない。
 静岡市池田。62歳。


静岡県内ニュース(スポーツ)

県高校新人サッカー 決勝T開幕 橘、清商に競り勝つ 昨年覇者、浜名敗れる

 県高校サッカー新人戦は11日、決勝トーナメントに突入し、清水商高グラウンドなどで1回戦8試合を行った。
 常葉橘が1―0で清水商を下し、静岡学園はPK戦の末に暁秀に競り勝ち、藤枝明誠―藤枝西の藤枝勢対決は藤枝明誠に軍配が上がった。磐田東、磐田北、清水東、藤枝東も準々決勝に名乗りを上げたが、昨年の覇者・浜名は東海大翔洋に1―2で屈し、連覇の夢は消えた。ベスト8の内訳は中部6、西部2となった。
 準々決勝は13日、藤枝総合運動公園サッカー場、とこはグリーンフィールドで行う。組み合わせは「静岡学園―藤枝明誠」「常葉橘―磐田東」「磐田北―東海大翔洋」「清水東―藤枝東」

決勝トーナメント1回戦
静岡学園 1(1―0、0―1、延 長0―0、0―0、P K5―4)1 暁秀         
藤枝明誠 2(2―0、0―1)1 藤枝西
常葉橘 1(1―0、0―0)0 清水商
磐田東 1(0―0、1―0)0 静岡北
磐田北 2(1―0、1―1)1 静岡西
東海大翔洋 2(0―0、2―1)1 浜名
清水東 3(1―0、2―0)0 飛龍
藤枝東 2(1―1、1―0)1 袋井


静学完封発進/高校サッカー

静岡学園FW新井(右)はGKと激しく競り合う

<高校サッカー新人戦県大会>◇29日◇橘グリーンフィールドほか◇1次リーグ16試合

 中部地区王者の静岡学園が2−0で静岡西を下し、勝ち点3を獲得した。前半4分、同6分、ともにセットプレーからDF小林由宗(2年)が立て続けに2ゴール。守備陣も相手のカウンター攻撃に対応して無失点と安定感を見せた。昨季選手権県大会準Vの常葉学園橘は、後半ロスタイムにDF秋山昴久(1年)が決勝ゴールを決め、島田を1−0で下した。

 キンパラ杯で県Vを飾った「弟」に負けじと、県大会初戦を完封勝利で飾った。DF小林由の2発で試合の流れをつかんだ。前半4分、左CKからのこぼれ球に豪快に右足を振り抜き先制弾。同6分にもMF村松翔人(2年)のFKに頭を合わせ、瞬く間に2ゴール。わずか2分間で2得点の小林由は「ちょっとビックリ。みんなには『助かった』と言われました」と照れ笑いを浮かべた。

 守備陣も集中力を発揮して地区大会で唯一、失点を喫していた静岡西を完封した。指揮を執った川口修コーチ(31)は「中盤でパスミスが多くてカウンター食らう場面が多かったが、守備陣がよく寄せて守った」。センターバックの松崎将貴(2年)が故障欠場。前半11分には守備の要DF小林哲太(2年)も負傷退場したが、守備陣全員がカバリングを意識。1対1にも強さを見せて再三のピンチをしのぎ切った。

 これで新チームは公式戦無傷の5連勝と波に乗ってきた。GK杉山力裕主将(2年)は「うちのサッカーは攻撃的なのが魅力だからこそ守備が大事。まだ課題は多いので意識して練習していきたい」と表情を引き締めた。【北条貴史】

[2005/1/30/11:19 紙面から]

写真=静岡学園FW新井(右)はGKと激しく競り合う

この記事は井田監督の世間話をもとにしたもので、正確ではありません。

静学、総体も「2頭体制」で臨む

選手らを集めて話をする井田監督

 静岡学園高が2頭体制で総体にも臨む。05年の始動日となった3日、井田勝通監督が明かした。「今年は総体も川口コーチに任せようと思っている」。選手権後の新人戦は8年ほど前から川口修コーチに任せているが、総体までとなると同高では初めてのことだ。

 「中学から10人ほど上がってくるのでそこにも目をかけたい。先を見たチームづくりで、2、3年後に日本一も狙えるチームができれば」。今年は3年前にできた同校中の1期生が高校に上がるため、井田監督はチーム全体を見渡したい考え。中高一貫教育による強いチームづくりを着々と進めている。

 この日、静岡学園は同校グラウンドで行われた新春サッカー静岡大会に出場。トップは帝京、桐蔭学園、前橋育英など全国の名門が集まる「裏選手権」とも呼ばれる大会に出場、Bチームも茨城遠征中で不在のため、1年と中3を起用。ベストメンバーの静岡高に0−3、国士舘高に0−5と敗れたが、多くの収穫を得たようだった。

[2005/1/4/12:02 紙面から]

写真=選手らを集めて話をする井田監督

2003年10月13日 (月) 高円宮杯決勝
 市立船橋−静岡学園と言う組み合わせ。これまた何とも絵に描いたような2チームが残ったものだ。この2チームの豪雨の中の死闘を、安楽にテレビで愉しみながら、2つの事を思った(それにしても、最近このパタンばかりだ)。

 1つ目。このような形式となった大会で、決勝に残った2チームが高校チームでJリーグのユースチームがいなかった事。特に評価が高かったサンフレッチェやガンバがここまで残れなかった事をどう見るか。もちろん、勝負事であり、サッカーのように「運」が左右する競技では、実力がその通りに出る訳ではない。また、クラブチーム、特にJのユースチームが、この年代での勝利に拘泥していない事も確かだろう。
 ただ、この日の両チームに井田、布(もういなくなってしまったようだが)と言う、自他共に認めるカリスマ的リーダがいた事は結構重要なのではないか。両氏に限らず、高校サッカー界には、幾多の選手を育て名を知られた名コーチが多数いる。その点、Jユースの各コーチは、選手時代には名声を持っていても、コーチとしての名声をまだ存分に確立しているとは言い難い。この差はが小さくないように思えてきたのだ。選手としては日本のトップに君臨した森山氏や上野山氏が、ユースのコーチとして実績を重ね名声を確保した時が、日本のユースサッカーシーンが変わる時になるのではないか(もっとも、上野山氏についてはマスコミ的に名を知られていないものの、既に実績は名コーチだと言う人もあるかもしれないが)。

 2つ目。この2チームの育成コンセプトが全く異なる事。強さと組織的攻守の市立船橋、技巧と創意工夫の静岡学園。このタフな決勝でも両チームの魅力が存分に発揮された。
 あの豪雨、ボールが思うように回らないグラウンドコンディションでも、静学は丁寧なサッカーを展開(と言うよりあのコンディションでも自在にボールを扱う技巧の素晴らしさ!)、さすがにこの悪条件ではグラウンダのパスが思うに任せず、市船の中央は破る事ができなかったが、両翼に拠点を作りカーブをかけたラストパスを再三狙う。
 一方、市船の守備がまた見事。1対1で負けかけても、しつこく身体を寄せて静学FWを自由にはさせず、逆サイドも丁寧なカバーリングでスペースを作らない。体勢が崩れた後の修正の速さも見事。
 解説のセルジオ越後氏が、「イタリアとブラジルの試合みたいだ」と無邪気に喜んでいたいが、ここまで特長の異なる見事なチームができるのだから、嬉しくなってくるではないか。逆に言えば、この多様性は現在の日本サッカーの発展に、大きく寄与していると思う。静学が市船の守備を崩せる攻撃力を身につければ、市船はそれ以上の守備を目指して努力するはずだ。これが和製ムトゥとキブーを育てる事につながるのではないか。

 それにしてもあのガラガラのスタンドは何とかならないものだろうか。私自身も所要で埼玉スタジアムに行かなかったので偉そうな事は言えないが、十分に素晴らしいエンタティンメントだと思ったのだが。

(全日本ユース決勝について) 全日本ユース決勝、市立船橋対静岡学園の試合が行われた。試合は一点を争う好ゲームだったが、静学DFのクリアミスを市船のFWカレンロバートが解説のセルジオ越後さんも絶賛した見事なミドルシュートで先制し、その後の静学の反撃をしのぎプリンスリーグ創設後初の全日本ユースを制した。試合の印象としては優勝した市立船橋はタレントをそろえ勝負強くいいチームだったと思う。しかし私はそれよりもブラジルスタイルの静岡学園のサッカーがテレビで見ていてとても楽しかった。ピッチが雨でぬれて余りよくなかったにもかかわらずテクニックを生かしてショートパスをつなぎシュートまで持ち込む。しかも試合終了間際でもそのスタイルを崩さなかったところがとてもよかったと思う。試合には負けてしまったけれども非常にいいチームだと思うので、大変だとは思うが、静岡を制して選手権でもう一度見ること出来ればいいなと思う。